音楽療法プログラム例~8月の高齢者の方を対象とした実践例付〜

みなさん、こんにちは。

音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。

気がつけば8月がもう目の前までやってきていますね。

今年の8月も暑くなりそうですが、そんな暑さを涼しい歌を歌うことでふっとばしてみてはいかがでしょうか??

今回は、フリーランスで高齢者領域で音楽療法を行なっていた私柳川が、8月の高齢者の方を対象とした音楽療法のプログラム例についてご紹介していきます。

これから8月の音楽療法のセッションのプログラムを立てるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

高齢者音楽療法のプログラム例~8月編~

今回はタイトルにもあるように、高齢者の方を対象とした8月の音楽療法プログラムの例をご紹介させていただきます。

今回ご紹介させていただく内容は、私が高齢者の方を対象とした音楽療法活動で実際に行っていたプログラムの一部を盛り込みながら紹介させていただきます。

紹介する高齢者音楽療法のプログラム例の形態など

音楽療法には、人数での形態として個人で行うものと集団で行うものがあります。

今回ご紹介するプログラム例の形態は、20〜30名前後の集団音楽療法の形態で行った場合のプログラムとなります。

回数としては、私はフリーランスの音楽療法士として稼働していたため、常勤の音楽療法士とは異なり、様々な施設に月に2〜4回ほど足を運び決まった曜日・時間に音楽療法を行うことが多かったです。

また、一回の音楽療法を行う時間としては50〜60分ほどで行う場合がほとんどでした。

 

高齢者音楽療法のプログラム例8月編①はじまりのうた

音楽療法を始める際に、毎回始まりの歌となる同じ歌を歌って始まることが多いです。

毎回同じ歌を歌って音楽療法活動を開始することで、これから音楽活動が始まるという意識づけにもなります。

高齢者音楽療法プログラム例…始まりの歌におすすめな曲

始まりの歌は、

  • 元気で明るく
  • 歌いやすい曲

を選曲するといいでしょう。

始まりの歌は対象者や現場によって異なっていましたが、

  • 365歩のマーチ
  • 世界の国からこんにちは

などを選曲することが多かったです。

 

高齢者音楽療法のプログラム例8月編②日付確認

始まりの歌を歌った後に、日付確認を行います。

なぜ日付確認を行うのかというと、音楽療法を受けられる高齢者の対象者の中には認知症の方もいる場合があります。

認知症になると見当識障害になる場合があり、今、自分がどこにいるのか、今日は何月何日何曜日なのかなどということがあいまいになってしまったり、わからなくなってしまうといわれています。

音楽療法では、そんな見当識障害のリハビリとして

  • 日付確認を行う
  • 季節の歌を歌う

などを行うのです。

見当識については、過去の記事にまとめさせていただきましたので、そちらも合わせて参考にしてみてください。

音楽療法で行われる現実見当識訓練とは??【音楽療法士実践例】

高齢者音楽療法プログラム例…今日の記念日からコミュニケーションを深める

また、この日付確認を行う際に「今日の記念日」という話題提供を行います。

調べると実は毎日様々な記念日があるのですが、そんな「今日は何の日??」という話題から対象者の方とコミュニケーションを深めます。

私がよく取り上げていた記念日話題として、食にまつわるお話やお花の話題は盛り上がることが多かったです。

また、言葉でコミュニケーションが難しい方がいる場合は、写真提示をするといいでしょう。

これは見当識に限った話ではないですが、一人ひとりの対象者の方に合わせた参加ができるように音楽療法士が創意工夫することが大切です。

高齢者音楽療法プログラム例…8月の主な記念日

ちなみに、8月に高齢者領域の集団音楽療法で盛り上がりそうな記念日はないかな??と思い調べてみたところ、いくつか見つけることができたのでご紹介します。

個人的に、こんな記念日話題をすれば対象者の方とコミュニケーションが深められるかな??と思ったものは、

  • 8月6日…ハムの日
  • 8月8日…タコの日
  • 8月9日…野球の日
  • 8月17日…パイナップルの日
  • 8月27日…寅さんの日
  • 8月31日…野菜の日

などでしょうか。

8月9日に音楽療法を行うのであれば、「今日は野球の日と言われていますが、皆さんはスポーツがお好きですか??どんなスポーツをやっていましたか??」と問いかけたり、8月31日に音楽療法を行うのであれば、「今日は野菜の日ですが、皆さんのお好きな野菜はなんですか??」などなど、記念日からの問いかけでコミュニケーションを深めるといいでしょう。

 

高齢者音楽療法のプログラム例8月編③季節の歌を歌う

日付確認の後は、季節の歌を歌います。

ここで季節の歌を歌う理由として、先ほど紹介した認知症による見当識障害の方のリハビリとして日付確認を行った後でさらに今の季節はなんなのかを感じてもらうために歌います。

また、まだプログラムの序盤でもあるので、いきなり体を動かしたり難しい歌を歌うよりも、歌いやすい歌を歌って発声練習の意味合いとしても、ここで多くの人が歌ったことのあるような童謡・唱歌を歌います。

高齢者音楽療法プログラム例…8月におすすめな季節の歌の例

私が8月に選曲していた季節の歌は、

  • かもめの水兵さん
  • 椰子の実
  • 花火
  • 夏の思い出

などがあります。

詳しくは、過去に8月の時期に高齢者の方におすすめな曲をまとめた記事がありますので、そちらをご覧ください。

【高齢者】8月の音楽療法人気・おすすめ歌謡曲や唱歌14選まとめ

高齢者音楽療法プログラム例…海にまつわる歌は海をイメージするように

また、8月の時期は海にまつわる歌を選曲することが多いですが、そんな曲を歌う前には海をイメージしてもらったから歌うとより季節感を味わえます。

例えば、夏の時期の音楽療法でとても使用されるオーシャンドラムは非常におすすめです。

オーシャンドラムは音だけではなく、視覚からも海をイメージできるので、この時期の音楽療法活動では必須となるアイテムです。

音楽療法士がおすすめのオーシャンドラムはこちら

 

高齢者音楽療法のプログラム例8月編④楽器活動で体を動かす

季節の歌で発声練習をして体もあたたまってきたころに、楽器活動を行います。

楽器活動では、楽器演奏を通じて体を動かしてもらうことが多いですが、内容は対象者によってその都度変更しています。

また、楽器を鳴らしながら歌を歌うことは二つのことを同時に行うデュアルタスク活動にもなり、認知症予防に効果的とも言われています。

デュアルタスクについては、過去の記事に詳しく書かせて戴いましたので、そちらを参考にしてください。

高齢者の脳トレは音楽を使えば効果的!!音楽療法士が教える脳トレ方法

高齢者音楽療法プログラム例…8月におすすめな楽器活動

楽器活動を行う際は、楽器演奏しながら歌ってもらうデュアルタスクを目的にして行い場合、歌いやすい季節にあった童謡・唱歌を使用することが多かったです。

歌謡曲などを選曲すると、楽器を鳴らすよりも歌を歌うことに意識が向いてしまい、歌を歌いながら楽器演奏するということが成立しなくなってしまうことがあるからです。

また、どんな童謡・唱歌を使ってどのように楽器演奏を行なっていたかについては、過去に【♪花火】【♪かもめの水兵さん】を例にごしょうかいさせていただきました。

楽譜を交えてどこでどんなタイミングで楽器を鳴らすのかなど説明していますので、そちらの記事も合わせて参考にしてみてください。

8月の高齢者におすすめな曲‼︎唱歌【♪花火】の歌詞と活動例を紹介

かもめの水兵さんの歌詞が脳トレに⁉︎8月の高齢者おすすめ曲紹介

 

高齢者音楽療法のプログラム例8月編⑤鑑賞

歌を歌いながら楽器活動を行った後に、鑑賞の時間を設けます。

暑い夏の季節での音楽療法活動は、高齢者の方によって体力を消耗する方もいらっしゃるのでクールダウンや休憩の意味でもこのタイミングで鑑賞を行います。

また、音楽療法での鑑賞の目標・目的に美的体験があります。

音楽療法士は音楽家でもあるので、プロによる演奏力も求められます。

高齢者音楽療法プログラム例…8月におすすめな鑑賞曲

私が音楽療法活動での鑑賞曲を選曲する際に意識していることとして、聴いたことがあるけど歌詞を見ないとなかなか歌えないという曲を選ぶようにしています。

対象者や施設によっては、童謡・唱歌などの馴染み深い曲を鑑賞に選曲することもありますが、あまり馴染み深い曲を選曲してしまうと聴いてくださっている対象者の方が歌い始め、鑑賞活動ではなく歌唱活動になってしまうことがあります。

鑑賞では美的体験が目的・目標となるので、基本的には歌詞を見ないと歌えない曲を選曲し、なるべく歌唱活動にならないようにすることが多かったです。

また、8月に鑑賞の曲として

  • 少年時代
  • 真夏の果実
  • Summer
  • ひまわりの約束

などを選曲していました。

 

高齢者音楽療法のプログラム例8月編⑥歌謡曲の歌唱

鑑賞で少し体が休まった後は、歌謡曲を歌います。

また、歌謡曲を歌うだけではなく、歌謡曲にまつわる話題提供などをし回想にもつなげます。

音楽療法で行われる音楽回想法については、過去の記事にまとめさせていただきましたので、こちらも合わせて参考にしてください。

音楽回想法とは一体何??高齢者領域の音楽療法士が解説してみた

高齢者音楽療法プログラム例…8月におすすめな歌謡曲

8月の歌謡曲として

  • 栄冠は君に輝く
  • 真っ赤な太陽
  • 長崎の鐘

などを選曲していました。

詳しくは、過去に8月の時期に高齢者の方におすすめな曲をまとめた記事がありますので、そちらをご覧ください。

【高齢者】8月の音楽療法人気・おすすめ歌謡曲や唱歌14選まとめ

 

高齢者音楽療法のプログラム例8月編⑦終わりの歌

最後に、始まりの歌と同様、終わりの歌となる歌を歌って終わります。

歌う理由としては、毎回活動の終わりに同じ歌を歌うことでこれで音楽活動が終わるというのを意識してもらうためです。

高齢者音楽療法プログラム例…終わりの歌におすすめな曲

私は音楽療法の終わり歌として

  • 夕焼け小焼け
  • 今日の日はさようなら
  • 千の風になって
  • 故郷

などを選曲していました。

終わりの歌は、ゆったりとした曲を選曲するといいでしょう。

 

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音楽療法プログラム~8月の高齢者の方を対象とした実践例〜まとめ

いかがでしたでしょうか??

音楽療法士として経験が少ないと、一体どんなプログラムを立てていいのかわからないという方は多いかと思います。

なぜなら、この私自身が音楽療法士になったばかりの頃にそんな思いでいっぱいだったからです。

そんな過去の私のような新米音楽療法士さんにとって、この記事が参考になれれば嬉しいです。

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