映画「マザー」を見ての感想【※注意!!ネタバレ有】

(※2020年7月14日更新)

みなさん、こんにちは。

音楽療法士&リトミック講師の柳川円と申します。

いつもこのブログでは、主に音楽療法やリトミックに関する情報を発信しているのですが、今回はどうしても書きたいと思ったことがありまして、特別記事を書かせていただきます。

今回、特別に描きたいと思った記事というのは、現在大ヒット上映中の映画「マザー」の感想です。

なぜ、私がこの映画を見ようと思ったのか、そしてこの感想を書こうと思ったのかなどについて書いてみました。

いつもとは方向性が違いますが、この映画や基になった事件などに興味のある方はぜひご覧ください。

 

映画「マザー」はどんな映画か

(引用:https://mother2020.jp/about.html#cast)

現在大ヒット上映中の映画「マザー」は、実話を基にして作られたお話です。

基となった事件は、2014年川口市で起きた川口祖父母殺害事件です。

この事件は、当時17歳だった少年が祖父母を殺害し、現金やキャッシュカードなどを盗んだ事件でしたが、この事件の裏側には少年と母親の関係が大きく関わっているということが徐々にわかってきます。

 

映画「マザー」の事件背景

この事件を犯してしまった少年は、母親の影響により小学4年生ごろからまともに学校に通うことができず、働きもしない母親の指示に従い、親族などから金を無心する役割を担っていました。

また、母親のその日暮らしな生活により、家もなく、まだ生後半年ほどの妹を連れながらホームレス生活をするなど、壮絶な環境で生活をしていたのです。

しかし、少年にとって母親は絶対的な存在

母親から理不尽なことをされようと言われようと、彼は母親から離れることはせず、最終的には母親の指示により、自身の祖父母を殺害してしまうのです。

 

映画「マザー」になぜ興味を持ったのか

(引用:https://mother2020.jp/about.html#cast)

2014年にこの映画の基となった事件当時、私はニュースで事件の詳細を知って非常に驚愕しました。

これだけの先進国である日本の中に、義務教育が受けられず、そして社会全体で助けることができなかった人がいるということに、ただただ驚くばかりでした。

また、事件から6年経った今、事件を基にした映画が上映されることを知り、この間に音楽療法を通じてたくさんの親子を見てきて、「子供と関わる仕事をする上でこの話はきちんと見ておかなくてはいけない」とどこか責任を感じ、原作も読み、映画も視聴することにしました。

 

映画「マザー」の原作を読んで驚いたこと

映画を見る前に、まずは原作を読んでおこうと思った私は、原作を読み進める中であることに驚きました。

原作は、少年の手記や証言によって進められるのですが、彼が犯行に至る前のホームレス時期に過ごしていた場所が、なんと私が過去に住んでいたことがある場所に非常に近かったのです。

もしかすると、私はどこかで少年や母親、妹とすれ違ったことがあるかもしれない。

もしかしたら、同じ街にいた時期があるかもしれない。

こんなこと、今となってはただ想像でしかないのですが、私は自分が住んでいたすぐ近くに彼のような所在不明児童がいるという現実を知り、非常にショックを受けました。

ニュースや新聞などで「虐待」などという言葉を見かけることは、残念ながら珍しいと思えない時代となっていますが、それでもどこか他人事と感じていたSOSを出している子供たちが、こんなにも近くにいるのかと思うと、他人事で決してないという思いになりました。

 

映画「マザー」を見ての感想

(引用:https://mother2020.jp/about.html#cast)

原作を読んでから映画を視聴した人間なので、おそらく映画だけを見た方とは違う感想かと思いますが、原作は少年の視点で書かれているのに対し、映画では少年の心情を描いている場面が少なく、母親中心な描写が多く感じたので、個人的には物足りなさを感じました。

例えば、フリースクールの子供たちと写真を撮るシーン。

原作では、この写真を受け取ることを楽しみにしていた少年の心情が描かれていましたが、映画の中ではそこまで詳しい描写は描かれていませんでした。

映画では、母親のゆきずりの男に流されてしまう様子がメインで描かれているように感じ、少年のこのような細かな心情部分が少なかったように感じたのは、少し残念だったかな。

しかし、この映画の主演は女優長澤まさみ

美人で美しいだけではなく、しっかりとダメな母親を演じきっており、素晴らしい女優さんだと改めて思いましたし、彼女の演技力によってこの映画の完成度が高くなっているのは間違いないでしょう。

また、今回初映画出演となる少年役を演じた奥平大兼の演技力は、非常に素晴らしかったです。

彼の演技に一番感動した場面は、母親が彼氏(阿部サダヲ)に振られ、少年に泣きつくシーン。

母親に泣きつかれ、彼も涙を流すシーンなのですが、母親の気持ちがわかってしまう優しい少年の気持ちが上手く表現されていると感じました。

 

映画「マザー」ラストに衝撃の一言

映画を見た人が一番印象深いのは、おそらく最後の少年の一言ではないでしょうか。

彼の一言から、このような共依存の親子関係の難しさ、複雑さなど様々なことを考えてしまいました。

この一言を知るためにも、映画を見ていない方は見てみる価値ありだと思います。

 

映画「マザー」の評価

コロナ騒動明け初の映画鑑賞となった映画「マザー」でしたが、私の独断と偏見の評価としては★★★★(星4つ)。

見ていて気分が良くなる映画ではないですが、日本の親子関係問題を知るためには非常にいい作品だと思いました。

 

映画「マザー」を見ての感想

(引用:https://mother2020.jp/about.html#cast)

いかがでしたでしょうか??

コロナによる営業自粛明けすぐに話題となった映画「マザー」ですが、この映画をきっかけに、たくさんの人が周りの子供や家庭に意識を向け、虐待0の社会になれることを祈っております。

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