現在、少人数グループに参加している椅子に座るのが苦手なお子様が、音楽療法を数回継続した後に、自ら椅子に座る回数が増えてきました。
(掲載許可を得て記載しております)
環境設定を変えることで苦手が得意になるかもしれない
このお子様は、普段の集団活動ではなかなか自ら椅子に座ることができずに、周りの大人たちが椅子に座らせることを促すことが多いとのことでした。
その話を聞いた私は、もともと置いてあるものが少ない音楽療法を行う場所のものをさらに極限にまで減らし、部屋には椅子とピアノのみという状況で活動をすることにしました。
すると、すぐにではないですが、この環境で繰り返し音楽療法を活動を行うことで、次第にお子様自ら椅子に座る回数が増えました。
そして、今では私が「椅子に座ってください」というと、指示通りに椅子に座ることもできるようになってきました。
適切な環境に音楽を加えることでより成長できる環境へ
このお子様のように、普段過ごす幼稚園や保育園などの大人数で過ごす環境では、物や人が多く、椅子に座るよりも気になるものが多すぎてしまうため、なかなか着席することができないケースはあります。
そんなお子様には過ごす環境に置いてあるものを極限にまで減らすことで、今、どこでなにをするのか指示が理解しやすいような環境を設定すると、苦手だった椅子に座ることもスムーズにできるようになる場合があります。
さらにそこに音楽活動が加わることで、着席時間を長くし椅子に座ることに慣れていくことにつながるきっかけにもなります。
楽しいから身につく。続けられる。
音楽療法の1番の魅力は、楽しみながら社会性を身につけられること。
楽しいから継続して取り組みやすくなり、楽しいからもっとやりたいと思えます。
お子様が理解しやすく、集中しやすい環境で音楽を行うことで、苦手なことを得意にしてみませんか?





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