見通しが持てない子どもに、音で“予感”を届けるという方法

「出かける前に大泣きしてしまう」

「次の予定に進めず止まってしまう」

「急に変わることにパニックになってしまう」

そんな子どもたちは、“今”と“次”のつながりが見えづらいことがあります。

それは「理解力がない」わけでも、「わがまま」なわけでもありません。

“見通し”が持ちにくい子どもたちにとって、「先のこと」が不安でいっぱいに感じられてしまうのです。

【見通しが持てない子ども】 スケジュール表だけでは補えない“不安の正体”

視覚スケジュールや時計、タイマーなど、「見える化」はとても大切な支援です。

でもそれだけでは届かない、不安や緊張があることもあると私は考えていいます。

「まだ終わっていない」

「いきなり変わった」

「なんで次のことが始まったの?」

こうした不安は、“頭”ではなく“感覚”でとらえていることが多く、その分、ことばや絵では説明しきれない場面も出てくるとそのような子供を見て感じます。

【見通しが持てない子ども】 音楽が、次への“予感”になることがある

音楽には、流れがあります。

はじまりがあって、展開があって、終わりがある。

そして音楽療法では、子ども一人ひとりに合わせて、「予測できる音の流れ」を意識して関わります。

  • ピアノの音が終わりに近づくとき、自然と「おしまい」がわかる

  • 次の活動に移る前の“決まったメロディ”が、切り替えの合図になる

  • いつも同じ「はじまりの歌」で、スタートの安心感が生まれる

こうした小さな「音のサイン」が、見通しの“体感となって子どもを包み込みます。

【見通しの持てない子ども】予測できるって、“安心できる”ということ

「次がわかる」「変化を感じ取れる」ということは、子どもにとっての【安心】につながります。

それがあると、

  • 切り替えの混乱が減る

  • 「また同じだ」と思えて、気持ちが落ち着く

  • 自分から動こうとする姿が増える

そんな変化が、少しずつ見られるようになるのです。

音楽療法は、「できるようにさせる」ものではありません

私たち音楽療法士は、子どもたちが「落ち着いて過ごせること」や「次に進む安心感」を、音を通して一緒に育てていくお手伝いをしています。

そんな音楽療法を体験したい方は、お気軽にお問い合わせください。

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