大人向けのピアノ上達練習方法~18歳からピアノを始めた体験記付~

みなさん、こんにちは。

音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。

突然ですが、このブログを読んでいる方の中に

「ピアノを独学で弾けるようになりたいけど、どんな練習をしていいかわからない」

「小さい頃弾いていたピアノを再開したいけど、仕事で忙しくて練習時間が取れない」

「今度こそピアノを上達させよう!!と思い始めても、気持ちが続かず再開しては辞めてを繰り返してしまう」

と悩んでいませんか?

実は、仕事で忙しい大人の方でも効率的にピアノを練習する方法があります。

それは、基礎練習をゲーム感覚で楽しみながら行うという練習方法です。

なぜなら、大人の方がピアノをやってみようと思ったとき、習いに行くという方よりも最近は独学で練習して上達させようと思う方が増えているように感じますが、多くの方が継続しやすい練習方法を知らないまま闇雲な練習をしてしまうため、ピアノが上達してしまう前に辞めてしまうからです。

特に真面目な性格の方ほど、忙しい中でも厳しい練習内容にしてしまい、「もう無理…」とバーンアウトになってしまう傾向にあるように感じます。

私自身も本格的にピアノを始めたのは18歳だったので、ピアノが上達できるようにどんな練習がいいのか試行錯誤をしてはつらくなって途中でバーンアウトして…を何度も何度も繰り返してきましたが、抑えるべきところをおさえながら自分自身が楽しいと思える練習内容にすると、少ない練習時間でもピアノが少しずつ上達していきました。

そして、ピアノ演奏グレード5級を取得出来たり、音楽療法士として、リトミック講師としてピアノを弾くという仕事ができるようになるまで上達できました。

この記事では、そんな私の体験を基に大人の方でも無理なく楽しみながらピアノが上達できる練習方法についてまとめてみました。

この記事を読むと、大人になってからピアノを始めてもどんな練習をしていけば上達できるのかがわかります。

今、大人になってからピアノを再開してまた弾けるようになりたいと思っている方や、これからピアノを始めようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

時間がない大人でもピアノが上達する練習方法とは??

それでは早速、なかなか練習時間が取れない大人の方でもピアノが上達する練習方法についてお話していきましょう。

ここから紹介する内容は、18歳からピアノを始めて「今からでも上達するためにはどんな練習がいいのか」を試行錯誤してはバーンアウトして挫折…を繰り返してきた私自身が見つけ出した練習方法です。

「18歳の時に編み出した練習法が大人にも通用するの??」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、この方法は私が社会人になって練習時間が学生時代よりも取れなくなった時に考えた方法で、この方法で練習にするようになってからヤマハ ピアノ演奏グレード5級を取得したり、リトミック講師や音楽療法士として働けるようになるまで上達できました。

ですから、大人の方でも参考になる練習方法になるのではないかと私は思うので、読んでみてできそうなものがありましたら実践してみて下さいね。

前置きが長くなってしまいましたが、具体的な練習方法の内容としては、

  • 上達するために抑えるべき練習をする
  • 練習日記をつける
  • 練習した自分の演奏を聴く
  • プロの演奏を聴く
  • 日々の練習のハードルを下げる

の以上5つになります。

 

【大人のピアノ上達練習法】その①上達するために抑えるべき練習をする

ピアノ上達をするために、抑えるべき練習を抑えることが効率のいい練習法に繋がります。

この抑えるべき練習というのは、

  • スケール
  • アルペジオ
  • 半音階

の3つのことです。

ピアノに限らず基礎を抑えることは非常に大切ですが、ピアノの基礎の部分がこの3つとなります。

クラシック曲でもポピュラー曲でも、憧れの曲をピアノで上手に弾けるようになりたいと思っている方は、この3つの基礎がスムーズに弾けることが大前提です。

この3つを弾ける状態で弾きたい曲を練習するのと、この3つを弾かないまま引きたい曲を練習するのとでは、手の動きが大きく変わります。

小さい頃にピアノを習っていたことがあるという方は、「この基礎練習嫌だったんだよな~」と思われる方もいるかと思いますが、基礎練は楽しくないけど絶対に外せない練習でもあります。

ピアノを久々に再開される方も、大人になってからピアノを始められる方も、ハノンの本にこの3つの練習が掲載されているので、まずはコツコツと基礎を弾けるようにするといいでしょう。

ハノンはピアノ上達を目指すのであれば必ず勝ってほしいくらい本なので、またお手元にない方は今すぐ用意しましょう。

ハノンの楽譜はこちら

ハノンに載っているスケール・アルペジオ・半音階が弾けるという方向け

もし、あなたが過去にピアノを習っていた経験があって、「ハノンがなくてもスケールやアルペジオは完璧です!!」という方でしたら、岩崎先生のピアニストの基礎練習帳がおすすめです。

私は普段、この練習帳に書かれたスケール・アルペジオ・半音階を全て弾くというのを出来る限り毎日弾くようにしていたのですが、こつこつと続けていると指の動きなども変わってきたように感じます。

また、プロのピアニストの練習が楽譜になっているので、プロはいったいどんな練習をしているのか気になるという方にもおすすめです。

ピアニストの基礎練習帳はこちら

また、この本を書いた岩崎先生のことをもっと知りたいという方や、プロのピアニストの方の人生を知りたいという方は、こちらの本もおすすめです。

ピアニストの毎日の基礎練緒帳はこちら

 

【大人のピアノ上達練習法】その②練習した内容の日記をつける

ピアノ上達を目指すのであれば、毎日練習日記をつけるといいでしょう。

一見「そんな面倒くさいこと、忙しくてできない!!」と思うかもしれませんが、忙しいからこそ毎日練習をして今日の練習で何をやったのか、まだここが自信が無いなどを詳細にメモした方がより効率がいい練習になるのです。

大人の方がピアノ練習をしようと思うと、一番の問題は時間かと思います。

練習時間が5分しかないなら5分で何を練習したいのか、そして実際に5分間練習してみてどうだったかを書くことで、明日は何の練習をしようか、来週は、来月はと計画も立てられるようになります。

この練習日記は、忙しい人ほどやってほしいと思う練習法です。

練習日記をつけるポイント

この練習日記を書く大切なポイントは、できたところを意識して記すことです。

ついつい誰でも自分に厳しくなってしまい、できなかったところやダメだと思ったところを書いてしまいそうですが、ダメ出しばかりの練習では練習に対するモチベーションが下がってしまいます。

そうならないように、なるべく練習の中でできたと思ったポイントや良かったと思うポイントを書くことで、あなたの成長度合いを記していくといいでしょう。

 

【大人のピアノ上達練習法】その③練習した自分の演奏を聴く

上達に欠かせないことに、自分の演奏を聴くというのがあります。

誰でも自分の演奏を聴きたいと思う方はいないと思います。

この私も、自分の演奏を聴くたびにそんな風に思います。

なぜなら、聴いているとへたくそなところにたくさん気づいたり、「なんでここ弾けないのよー!!」と思ったり気分が滅入ってしまうからです。

しかし、このやりたくないことをコツコツやることが上達への秘訣です。

最初はゆっくりでもいいので、弾けるテンポで練習している曲を録音し、一回でもいいので自分の録音した演奏を聴いてみましょう。

最初は嫌な気分が続きますが、段々と「ここは前より上手になったかも??」と録音を聞かないとわからない上達ポイントに気づけることがあります。

そんなポイントを見つけて、練習日記に記していくととてもいいでしょう。

 

【大人のピアノ上達練習法】その④プロの演奏を聴く

これもなかなかハードルが高い練習法ではありますが、あなたが今練習している曲を弾いているプロの演奏を聴くようにしましょう。

なぜプロの演奏を聴くのが練習になるのかというと、あなたとプロの演奏の違いを聴くことで今後どのような練習をすべきかが自然と見つかるからです。

最近はYouTubeなどに演奏をアップしている方も多いので、そのようなものを上手に活用しながらあなたは今後どんな練習をしていけばプロのような演奏に近づけるのかを探してみるといいでしょう。

 

【大人のピアノ上達練習法】その⑤日々の練習のハードルを下げる

私がこれまで練習法を試行錯誤して得た大きな気づきとして、練習を継続して行いたいと思うのであれば日々の練習のハードルを下げることが大切ということ。

真面目な性格であればあるほど「毎日1時間練習しなきゃ!!」「寝ないで練習するぞ!!」と無理をしてでも練習をやってしまいがちですが、このように無理をして行う練習は長続きしません。

なぜなら私自身、そのような無理な練習をしすぎて体調を崩したり、ピアノを見るのもいやというくらいの気持ちになってバーンアウトしてしまったことが何度もあるからです。

ピアノを上達するためには、練習したいと思う気持ちをどれだけ長く保ちながら作れるかが大切なのではと思います。

例えば忙しくてピアノの練習ができないという時は、「昼休みに楽譜を30秒見た」「ピアノの前の椅子に座った」というだけでも立派な練習として日記に記載しましょう。

もちろん、毎日練習することが理想ですが、大人の方が毎日練習するのはなかなか難しいことの方が多いです。

毎日練習できない自分を責めるのではなく、「今日もピアノのことは忘れていないよ」という行動も練習としてカウントしていくと、モチベーションを長く保ちながら練習ができるのではないかと私は思います。

 

【大人のピアノ上達練習法】結論

18歳という音楽で食べていきたいと思った人間にしては非常に遅いピアノデビューをした私が、ピアノを弾く仕事が出来るようにと、実際にピアノ上達までに取り組んできた練習法をまとめましたが、結論として大切なことは楽しみながら練習するように意識することと思っています。

練習日記も、こつこつと毎日書いているとどれだけ練習したのかが視覚的にもわかるので、段々とゲーム感覚で練習しているような気分になります。

厳しい練習を無理やりやるよりも、「できた!!」ということを毎日記録する練習を続けることで自然とピアノ上達への道へ向かっているのではないか、と私は考えます。

 

大人向けのピアノ上達練習方法~18歳からピアノを始めた体験記付~まとめ

いかがでしたでしょうか??

大人のピアノ練習は、練習に対するモチベーションをどう保つかが大切なように思います。

改めてピアノを再開したいと思った方やこれからピアノを始めようと思った方は、今回の記事を参考にしながらあなたに合ったピアノ練習法を実践してみて下さいね。

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