(※2020年9月10日更新)
こんにちは^^
音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。
音楽療法士は、セッションに必要な楽器や小道具を一人で用意しなければいけないので、準備が大変ですよね…。
また、音楽療法士としてデビューしたばかりだと、「一体なにを用意すればいいのかわからない」という方も多いはず。
そこで、今回は児童領域であってよかった手作り&購入品グッズをご紹介いたします。
どれも低予算で揃えることができるものばかりなので、金欠な方にもオススメです。笑
児童音楽療法でこれがあってよかったおすすめ品
私はこれまで児童福祉施設専属の音楽療法士として約3年、フリーランスの児童領域音楽療法師としyて約2年ほど稼働していました。
音楽療法士としてデビューした頃は、お金も十分になかったこともあり、手作りでなんとかしのいだものもたくさんあったのですが、「これは作って良かった‼︎」と思ったものから「これは買っておいてよかった‼︎」と思うものまでを紹介します。
まずは、手作りして良かったオススメグッズをご紹介しますね。
【児童音楽療法】手作り編①手作りハンドル
児童の音楽療法で、非常に活躍したのが、この手作りハンドル。
リトミックでよく行われる、即時反応活動でよく使用しており、手作りハンドルを持って音がなっている間は走り、音が止まったら止まるという内容で行っていました。
愛用しすぎて、もう何個作ったかわからないくらい活躍してくれたアイテムです。
【児童音楽療法】手作りハンドルの作り方
この手作りハンドルの作り方は、とってもシンプル。
- 適当な大きさにダンボールを円形に切る
- ハンドルの太さを決めたら、内側をくりぬく
- 段ボールの切れ端で怪我しないように、ビニールテープなどで巻く
以上‼︎
たった3つの工程でできてしまうので、お子様でも作れてしまいます。
余談ですが、段ボールの柔らかいところを切り抜くと、作るときは非常に簡単なのですが、すぐに真ん中でハンドルが折れてしまいます。
そのため、切るのが難しくなるのですが、硬めの段ボールで作成するとわりと長持ちしてくれるような気がします…。
あくまで気持ち長持ちするかな??という程度なので、あしからず…。
【児童音楽療法】手作り編②でこぼこ紐
児童領域の音楽療法では、発達障害のお子さんの療育機関で実施することがほとんどでしたが、発達障害のお子さんの中には、触覚過敏のお子さんも多数いました。
そんなお子さんに、楽しみながらいろんなものの触覚に慣れてほしいという思いで作ったのが、このでこぼこ紐。
学生時代から音楽療法を指導してくれている大先輩の先生のセッションで、この紐が使用されており、「私も同じものをつくりたい‼︎」と思ってすぐさま手作りしたものです。
【児童音楽療法】でこぼこ紐の作り方
このでこぼこ紐の作り方ですが、ぶっちゃけ家にある細長いものを組み合わせるだけで簡単にできます。
私の場合ですが、家に大量に使わなくなった父のネクタイがあったので、ネクタイを入れています。
そのほかのものも、ほとんどが家で使わなくなったものばかりで、体を洗う細長いスポンジやプラスチックチェーンなどを適当につけただけです。
ただ一点、気をつけていたこととしては、様々な触覚を感じてほしいので、なるべく同じような触り心地のものは多くならないよう作りました。
もし、あなたの家にもたくさんの細長いものがありましたら、ぜひ作ってみてくださいね。
【児童音楽療法】手作り編②フェルトマット
これは私の後輩音楽療法士が実際に使用しているのを見て、真似して作ったものです。
発達障害のお子さんの中には、「ここに集合」と言っても具体的にどこにいけばいいのか目印となるものがないとわからないという子がいます。
どこに並べばいいのか、どこに座ればいいのか、そのような指示をするときに、このフェルトマットは非常に役立ったので、児童領域で音楽療法を実践されている方には作って損はない、そんなアイテムだと思います。
【児童音楽療法】フェルトマットの作り方
フェルトマットの作り方も、非常に簡単。
- フェルトを適当な大きさに切る
- 裏に滑り止めを貼る
以上で完成です。
使用する色ですが、発達障害のお子さんの中には色にこだわりがある子もいますので、赤や緑など様々な色を用意するといいでしょう。
また、黄色は色弱のお子さんには見えづらいということもあるので、使用する際には注意が必要です。
音楽療法学会でゲットできるおすすめグッズ
ここまでは児童領域の音楽療法の現場で役立った手作りグッズを紹介してきましたが、ここからは音楽療法学会で販売される商品の中でも役立ったグッズ購入品をご紹介いたします。
音楽療法学会に参加したことのある方はご存知かと思いますが、音楽療法学会開催中は様々な楽器や書籍が販売されます。
普段、楽器屋やおもちゃ屋でもなかなか見かけない楽器にも出会えるので、いつもいつも大量に買い込んでしまうのですが、中でも「これは買ってよかった‼︎」と思った購入グッズをご紹介いたします。
【児童音楽療法】購入グッズ編①目玉リング
一見「なにこれ!?」と思ってしまう見かけをしていますが、これは目玉の形をした指輪です。
発達障害のお子さんの中には、視点が合わなかったり、追視運動が苦手だったりと、目の動きがゆっくりなお子さんもいます。
そんなお子さんがいる場合に大活躍するのが、この目玉リング。
視点がなかなか合わないお子さんの前に目玉リングを向けると、興味を持って視線をむけてくれます。
しかし、時折びっくりして泣いてしまうお子さんもいるので、提示の仕方には注意が必要です(苦笑
【児童音楽療法】購入グッズ編②指人形
これは音楽療法学会以外でも購入できるグッズですが、指人形も児童領域の現場では非常に重宝します。
指人形も、なかなか視線が合わないお子さんの目の前に提示すると、興味を持ってこちらに視線を向けてくれます。
また、集団音楽療法中、活動に対する集中力が落ちてきたときに、意識を変えるのにも指人形は非常に興味惹きつけに役立つので、私はいつも児童音楽療法を行う時は、ポケットに指人形を常備しています
【児童音楽療法】購入グッズ編③ヒーリングボール
次に紹介するのは、音楽療法学会期間中に出店しているお店で購入できる、ヒーリングボールです。
ヒーリングボールは、振ると小さな音がなるボールです。
児童領域の集団音楽療法では、時折気分が高揚してしまうお子さんが出てしまうことがあるのですが、そんなときに大きな声を出して注意するよりも、小さな音で興味関心を惹きつけた方が、気分が一気に落ちつきやすいです。
いつでもそのような状況に対処できるよう、このヒーリングボールも児童領域で実践する際はポケットに入れていました。
低予算でも使えるものは揃えられる
音楽療法は、楽器代やその他の必要品など準備にお金と時間が非常にかかりますが、お金をかけなくても低予算で使えるものは用意できます。
知恵と工夫で子供たちが喜ぶものはいくらでもできるので、今、お金がないという音楽療法士さんも諦めず‼︎ぜひ乗り越えていってほしいな、と思います。
児童音楽療法にはこれがおすすめ‼︎手作り楽器から小物までを一挙紹介‼︎まとめ
いかがでしたでしょうか??
今まで触れたことのある楽器もあれば、初めて見たものもあったかもしれませんが、何か興味を抱いた楽器やグッズはありましたか??
今回ご紹介した楽器やグッズは児童領域では非常に重宝しますので、機会があればぜひお手にとってみてくださいね。
皆さんの音楽療法活動がより豊かになることを、祈っております。
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