発達障害のある子どもや発達がゆっくりな子どもの中には、感情のコントロールがうまくできない、苦手な子どももいます。
音楽療法では、そのような子に対して、音楽を用いて感情のコントロールをする力を育むよう、支援を行う場合があります。
では具体的に、どのように音楽を用いて感情のコントロールする力を育むのか、ご紹介いたします。
感情を抑制するのが苦手な子は運動によるコントロールから
感情のコントロールが苦手な子どもには、まず、体を動かすことをコントロールするところから始めてみましょう。
ここでお勧めなのが、即時反応活動です。
即時反応活動とはリトミックでもよく取り入れられますが、音の変化に合わせて行動を変えるというもの。
例えば、音楽に合わせて歩いている途中、音楽が止まったら歩くのをやめる、などが即時反応活動です。
この音が止まったら止まる以外にも
- 高い音がなったら頭の上で手拍子、低い音がなったら床に手をつく
- グリッサンドが鳴ったら歩く方向を変える
- 音楽がゆっくりになったらゆっくり歩く
- 音楽が速くなったら走る
などなど、さまざまなバリエーションを用意すると、子どもたちは飽きずに最後まで集中力を持って参加してくれるようになります。
感情を音楽で思い切り表現する
即時反応以外にも、ダイレクトに感情を音楽で表現することで、感情のコントロールへと繋げる活動を行うこともあります。
例えば、何か嫌なことがあった時に、ついお友達に手を出してしまったり、物に当たってしまう子がいたとします。
お友達を叩いてしまったり、物を壊してしまうことはよくないことです。
ですが、そのエネルギーを、例えば太鼓を思い切り叩くことに代替え行動することで、ポジティブなエネルギーに変えることができます。
この時、音楽療法士はその子が今抱えているコントロールできない感情に適した音楽を、子どもの奏でる楽器の音に合わせながら即興します。
このその子の、今、ここで持っているエネルギーや雰囲気に適した音楽を提示することで、子どもは音楽に安心感や共感を感じることができ、音楽に意識を向けることにもつながります。




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