6月におすすめ‼︎発達障害児レクレーションでも使える音楽療法ネタ

気がつけばもう一年の半分の6月‼︎

あっという間すぎて、放課後等デイサービスや児童発達支援センターなどでお勤めの方は、レクレーションネタが決まっていない、そんな方はいませんか?

今回は発達障害児専門の音楽療法士であり、元放課後等デイサービス支援員である私柳川が、障害のある子供にもおすすめしたい、6月の音楽療法ネタをご紹介いたします。

これからレクレーションネタを考える方や音楽療法活動を考える方は、参考にしてください。

※参考引用文献等…大月書店 育てにくい子にはわけがある(木村順著)

 

【6月の障害児レクレーション音楽ネタ】カエルギロで遊ぼう‼︎

音楽療法では様々な楽器を使用しますが、その中でも「これ楽器なの⁉︎」と思われる、だけど子供にとっても人気な楽器があります。

それは、カエルギロ。

写真で見るとこーんな感じ↓

この楽器は口に加えているスティックで、背中の凸凹をなでなでするとカエルの鳴き声のような音が鳴ります。

楽器屋さんというよりは、アジア系の雑貨屋さんでよく見かけるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

もしくはネットからでも購入できます。

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【6月の障害児レクレーション音楽ネタ】カエルギロを見ないで触れてみよう‼︎

音楽療法では主に楽器を鳴らしたりする活動を行いますが、楽器をみないで楽器を探り当てる活動も行います。

手探り遊びなんて言われることがありますが、知的が3歳以上であれば楽しめる遊びです。

やり方は簡単。

  1. 袋に入れるもの(カエルギロや○、□などの積木)を最初に見せて触ってもらう
  2. 中が見えない袋に全て入れて混ぜる
  3. 子供に袋の中に手を入れてもらい、カエルギロを探してもらう

という流れです。

この遊びは、感覚統合でいう触覚の識別系を育てる遊びになります。

触覚の識別系というのは、例えば私たちはポケットの中に鍵やコインが入っている中からガムを取り出すことができますが、発達障害のある子供の中には、触覚系の回路がうまくつながらず難しく感じる子供もいます。

そんな子供に対して、楽しみながらトレーニングできるのが、この手探り遊びなのです。

楽器ができない、ピアノが弾けないスタッフの方でも気軽にできるので、レクレーションにはおすすめです。

【6月の障害児レクレーション音楽ネタ】カエルギロの音を聞いてなんの動物か当てよう

このカエルギロは結構リアルなカエルの声がする楽器です。

ですので、楽器の音を鳴らしてなんの動物か当ててもらうと盛り上がるでしょう。

もし、カエルギロだけではすぐに飽きてしまうということでしたら、他にアニマルボイスを用意しておくのもおすすめです。

アニマルボイスとは、ひっくり返すと楽器の鳴き声がする楽器のこと。

いろんなアニマルボイス、そしてカエルギロを用意して何の動物の声か当てっこするのは非常に盛り上がりますよ‼︎

 

【6月の障害児レクレーション音楽ネタ】【♪ながぐつマーチ】で遊ぼう♪


私はこの梅雨の時期に、よく【♪ながぐつマーチ】を音楽療法活動で取り入れます。

この歌は曲が短く、ADHDのような集中力が長く続きにくい子供にも使用しやすい曲となっています。

【♪ながぐつマーチ】を使ってどんな遊びができるのか、紹介しますね。

【6月の障害児レクレーション音楽ネタ】【♪ながぐつマーチ】でみんなでドンドン‼︎

【♪ながぐつマーチ】の歌には「ドンドン」という言葉あるのですが、この太鼓を叩く音に合わせてみんなでジャンプしてみるといいでしょう。

例えば全員で同じタイミングでジャンプするのが難しければ、鈴のついた輪を作り、列車遊びのように一列になってお友達と一緒に鈴を持って歌詞と一緒に鳴らすといいでしょう。

同じタイミングでジャンプすることで、他者を意識することや他者と音楽との一体感を感じることができます。

【6月の障害児レクレーション音楽ネタ】【♪ながぐつマーチ】で太鼓でドンドン

少人数の活動や一対一の活動では、歌詞の太鼓を鳴らすところで子供に太鼓を叩いてもらうといいでしょう。

役割分担を達成することで、達成感や音との一体感、そして音楽を通じたコミュニケーション能力向上にもつながります。

また、バチを持って太鼓を叩く事は、目と手の協応運動にもなります。

これは黒板を見ながらノートにメモするなど日常的にとても大切な動作となるので、音楽療法の中でも育むことを意識するといいでしょう。

 

【6月の障害児レクレーション音楽ネタ】【♪あめふり】でパートに分かれて合奏をしよう‼︎

6月といえば梅雨‼︎

ということでそんな季節にぴったりな【♪あめふり】ですが、対象児によってパートに分かれて簡単な合奏ができそうでしたら、合奏活動をしてみてはいかがでしょうか?

合奏は同じ内容を繰り返すというとてもシンプルなものなので、見通しが持てない子供でも持ちやすいように配慮しています。

また、もし楽器を鳴らす箇所を支持するのが難しければ、歌詞幕に丸をつけておくなどしておくといいでしょう。

鳴らし方は

歌詞 あめ あめ ふれ ふれ かあ さん が   ー
太鼓ドン・鈴シャン ドン シャン ドン シャン ドン シャン シャン

 

歌詞 じゃの めで おむ かえ うれ しい な   ー
太鼓ドン・鈴シャン ドン シャン ドン シャン ドン シャン シャン

 

歌詞 ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ らん らん らん  ♪
太鼓ドン・鈴シャン ドン シャン ドン シャン ドン シャン シャン

となります。

合奏は、自分の役割を担うという目標を持って取り組むことができます。

また、他者と一体感を感じることにもつながり、うまく演奏できた際には達成感も感じられます。

ですから、対象児に合わせて合奏ができると思った際は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

【6月の障害児レクレーション音楽ネタ】プロの音楽療法を見てみたい方は

今回はこれまで児童を専門に音楽療法の実践をしてきた私柳川が考えた、障害のある子も楽しめるような音楽レクレーションネタをご紹介いたしました。

もし、プロによる実際の音楽療法を見てみたいと思った方は、お気軽に出張音楽療法にお申し込みください。

施設、自宅どこでも1セッション無料で実践させていただきます。

興味がある、一度だけでみてみたいという方でも大丈夫です。

川崎市・東京都内(一部)個人宅や施設への出張音楽療法のご案内

出張音楽療法対象地域以外にお住まいで、音楽療法を希望とされる方は、オンラインによる遠隔音楽療法をご利用ください。

オンライン音楽療法はまだまだエビデンスが少ないですが、これから期待される分野でもあります。

こちらも施設、自宅、どのような環境からでもお申し込みが可能です。

また、1セッション無料で行いますので、お気軽にお申し込みが可能です。

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6月におすすめ‼︎発達障害児レクレーションでも使える音楽療法ネタまとめ

いかがでしたでしょうか?

6月は梅雨でなかなか外で遊べる時間も少ないかもしれませんが、音楽を使えば室内でも楽しい時間を過ごすことが可能です。

ぜひ、音楽を通じて梅雨を思いっきり楽しんでくださいね♪