音楽療法のやり方(手順)とは??児童・高齢者の音楽療法士の解説まとめ

みなさん、こんにちは。

音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。

最近、テレビ他や新聞などのメディアでも取り上げられるようになってきて認知度が高まってきている音楽療法ではありますが、音楽療法という言葉は聞いたことがあっても実際にはどんなことをするのかよくわからないという方も多いかと思います。

そこで今回は、児童・高齢者領域で音楽療法を行っていた私柳川が、音楽療法を行うやり方(手順)の流れについてまとめてみました。

音楽療法って実際どんな風にやるのか興味がある方や、これから音楽療法をやってみたいと考えている方の参考になれば非常に嬉しいです。

 

音楽療法のやり方(手順)とは??

それでは早速音楽療法を行うやり方(手順)について紹介させていただきます。

基本的な音楽療法を行うやり方(手順)としては

  1. アセスメント
  2. 目標設定
  3. プログラム実践
  4. 記録
  5. 評価

の1から5までの流れを行なったあと、再び1のアセスメント に戻るというのを繰り返します。

では、この5つの内容の一つ一つはどのようにして行うのか。

具体的にご紹介していきましょう。

【音楽療法のやり方】①アセスメント

音楽療法を実践する前に、アセスメントを行います。

アセスメントとは「査定」という意味で、対象者(クライアント)についての全体像を知ることをいいます。

アセスメントを行うことは、今後の音楽療法活動の見立てを行う上でも非常に大切な部分です。

具体的なアセスメントについて、児童領域を対象とした音楽療法を行う際の例を過去の記事まとめております。

内容を詳しく知りたいと思った方は、下記リンクよりそちらをご覧ください。

音楽療法のやり方(手順)①アセスメントとは??〜児童編〜

【音楽療法のやり方】②目標設定

アセスメントを行った後は、目標を決めます。

音楽療法では、長期目標と短期目標の二つを決めてプログラムの実践を行います。

長期目標と短期目標は、長期目標は一年ほどの長い期間で達成できそうな目標、短期目標は3ヶ月ほどの短い期間で達成できそうな目標という違いがあります。

長期・短期のそれぞれの目標を立てる際には、アセスメントを参考にしながら立てていきます。

目標を決めることに関する具体的な内容などは、児童領域の音楽療法を例したものを過去のブログにまとめています。

もしよろしければ、そちらの記事も参考にしてください。

音楽療法のやり方(手順)②長期・短期目標設定の仕方〜児童領域編〜

【音楽療法のやり方】③プログラム実践

長期・短期目標が決まった後は、いざ音楽療法のプログラムを実践していきます。

音楽療法のプログラムの実施を行う前に、プログラムを組み立てる必要がありますが、プログラムを組み立てる内容はアセスメントからの目標を元に行なっていきます。

また、プログラムを考える際に流れを考えることも大切です。

これまで私は児童・高齢者領域で音楽療法を行ってきましたが、どちらの対象でも体を動かす活動ばかりでは疲れてしまったりします。

そのようなことにならないよう、座るなどの活動の「静」の部分と体を動かしたりする活動「動」の部分の活動がバランスよく組み込まれているようなメリハリのあるプログラム内容を考える時必要があります。

過去の記事では、児童と高齢者領域での集団音楽療法を行なってきた私柳川の実際のプログラムの立て方などをまとめているものがあります。

集団音楽療法セッションのプログラム例をみてみたいと思った方は、ぜひ下記リンクよりご覧ください。

音楽療法のやり方(手順)③プログラム実践〜高齢者・児童の実例紹介〜

【音楽療法のやり方】④記録、考察

音楽療法のプログラムを実践した後は、毎回音楽療法セッションの記録をします。

音楽療法の記録は決まった形式がなく、自由な書式で行われるのがほとんどです。

書くべきこととしては、どのようなプログラム活動を行い、その時の対象者(クライアント)はどのような反応などを見せたかなどを記載していきます。

しかし、音楽療法士だけにしかわからないような専門用語がたくさんの記録にしてしまうと、他の方がみたときに理解できないということがおきてしまいます。

そうならないように、私が実際に音楽療法の記録をする際に気をつけていたことなどを、過去のブログにまとめさせていただきました。

また、数ページではありますが、記録用紙の例などが記載され参考になる書籍もあわせて紹介しています。

記録をする注意点を知りたいという方や、参考書籍をみてみたいという方は、下記リンクからご覧ください。

音楽療法のやり方(手順)④記録・評価〜音楽療法士の体験談付〜

【音楽療法のやり方】⑤評価

音楽療法の記録を元に、評価を行います。

評価も記録同様に決められた書式はなく自由な書式で行いますが、記録を元にこの目標はどれだけ達成できているのかを評価していきます。

評価を行った後、達成できなかった目標などは再び一番最初に行うアセスメント に戻り、軌道修正などを行います。

評価についての詳しいことは、過去のブログに記録についてと同じ記事にまとめております。

参考にしたいという方は、下記リンクよりぜひご覧ください。

音楽療法のやり方(手順)④記録・評価〜音楽療法士の体験談付〜

 

【音楽療法のやり方】目の前にあった対象者に合った活動を

ここまで音楽療法の基本的な手順の流れについてお話をしてきましたが、活動を行う際は目の前の対象者に合った活動を行うように心がけましょう。

そのためには、対象者の方の障害や疾病についてもしっかりと理解しておく必要があります。

私は音楽療法士として活動し始めた頃、対象者の方を知るためにこの本を何回も何回も読んで学習しました。

また、実践にも活用できる内容もたくさん書かれているので、音楽療法士をされている方は一冊持つことをお勧めします。

音楽療法―実践者のためのガイドブックの本はこちら

 

音楽療法のやり方(手順)の前に対象者との信頼関係を大切に

今回は音楽療法のやり方についてまとめさせていただきました。

音楽療法を行う上で今回紹介したようなやり方に沿って行うことも大切ではありますが、何よりも大切になるのは対象者との信頼関係です。

音楽療法というのは音楽を通して人と人が関わることによって生活の質の向上などを目指すものです。

どんなに完璧な音楽療法のプログラム内容を行っても、どんなに素晴らしい記録がかけても、対象者の方が音楽療法士に心を開いていない状態だとしたらそれはどうでしょうか。

たった1、2回の音楽療法を行うことで信頼関係は形成されるのは難しいかと思いますが、対象者の方が「この人ならいいかな」と思ってもらえるような存在でいるように努力する必要はあるのではないかと思います。

ですから、音楽療法を行う際はやり方(手順)よりも対象者の方との信頼関係を大切にするように意識していきましょう。

【音楽療法のやり方】ただし親しくなり過ぎには注意を

対象者と信頼関係を築くことの大切さについては先ほど紹介しましたが、反対に親しくなりすぎて馴れ馴れしくなってもいけません。

音楽療法士と対象者との適切な信頼関係を意識するように心がけましょう。

 

音楽療法のやり方(手順)とは??児童・高齢者の音楽療法士が解説まとめ

いかがでしたでしょうか??

音楽療法を意味ある活動にするには、しっかりとした土台を事前に作る必要があります。

これから音楽療法士になることを目指している方はもちろん、音楽療法に興味がある方も今回の記事をきっかけに音楽療法の理解を深めていただければ嬉しいです。

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