音楽療法のやり方(手順)②長期・短期目標設定の仕方〜児童領域編〜

みなさん、こんにちは。

音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。

音楽療法を行う際、事前にアセスメントを摂った後に目標を立てます。

音楽療法の目標は長期目標と短期目標の二つを立てますが、まだまだ音楽療法士としての経験が少なかったり、音楽療法士としてデビューしたばかりだとどのように目標を立てていいのかわからなかったり、自分が立てた目標に自信が持てなかったりするかと思います。

実は、このブログを書いている私自身がその様な経験をしました。

大学時代、音楽療法を学ぶ中で目標設定について学習したものの、いざ自分が現場で音楽療法を行うとなったときに、果たしてこの目標設定でいいのかどうか、自信が持てなかったことがあったのです。

このブログを読んでいる方の中にも、過去の私の様な思いをされている方はいるのではないか。

そんなふうに思い、今回は児童領域での音楽療法での目標設定についてまとめてみました。

今回、記事の中で音楽療法の目標設定の具体例も紹介しておりますので、今、音楽療法の目標設定について詳しく知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。

 

【音楽療法のやり方】音楽療法の目標設定とは??

音楽療法を行う前に、アセスメントを元に目標設定を行います。

目標は、

  • 長期目標
  • 短期目標

の大きく二つを立てます。

【音楽療法のやり方】長期・短期目標の違い

では、長期目標と短期目標の違いについてお話しして行こうかと思います。

長期目標というのは、一年ほどで達成を目指すような目標のことをいいます。

反対に短期目標というのは、3ヶ月くらいで達成できる様な目標のことをいいます。

音楽療法活動を継続的に行い、3ヶ月ほど短期目標に対して目標を達成することができたかどうかを確認しながら、再び短期目標を見直すという形で進めていくといいでしょう。

 

【音楽療法のやり方】目標はクライアントの様子を見て変更することも

先ほど、音楽療法を行う前に長期・短期目標を立て、長期目標は一年ほどの、短期目標は3ヶ月ほどのものを立てると説明させていただきました。

しかし、目標を立てていざ音楽療法活動を行ってみると、クライアントが予想していない方向に変化する場合もあります。

例えば、3ヶ月後に達成するように目標と立てたけど1ヶ月で達成してしまったり、音楽療法活動を行う中で3ヶ月では達成することは難しそうと感じたり、そもそも目標としていた活動が思うようにできなさそうだったりなどなど、そんなこともあるかと思います。

そんなときは、クライアントの様子を見て目標を変更するといいでしょう。

音楽療法士として経験が浅いと、一度決めた目標を達成するまでは変えてはいけない‼︎と思ってしまう方もいるかと思いますが、大切なのはクライアントに合わせた目標設定を行うことです。

私も新米音楽療法士として活躍し始めた頃は、一度決めたものを変えてもいいのか抵抗がありましたが、大切なのはクライアントのための音楽療法を行うことということをその時は忘れていたように思います。

音楽療法を行う中で、予期せぬ方向にクライアントが進むということは珍しいことではありません。

その時その時によって変化するクライアントの様子を見ながら、設定した目標を変更する必要があると思った際は積極的に変更するといいでしょう。

 

【音楽療法のやり方】音楽療法の目標例〜児童編〜

では、長期・短期目標はそれぞれ具体的にどのように設定していくのでしょうか。

今回は、児童の場合を例にしてご紹介してまいります。

例えばアセスメントで、

  • 集団の中でも人との関わりをもたない
  • 集中力が短く、椅子に1分間座り続けるのは難しい
  • 動作模倣はできる

などというアセスメント情報を得たとします。

アセスメントからクライアントにどのように成長して欲しいかから、長期目標と短期目標を考えます。

このクライアントが集団音楽療法活動を行うことを前提に、先ほど挙げた3つの例から長期目標を立てるのであれば、

  • 人への関心を高める
  • 集中力を高める

などが長期目標の例になるでしょう。

そして、短期目標としては

  • 二人一組で行うスキンシップ活動を行い、他者への関心を高める
  • ウィンドチャイムを順番に鳴らす活動で、待っている間椅子に座る時間を増やす

などが短期目標の例としてあげられるかと思います。

【音楽療法のやり方】短期目標は具体的な目標内容にする

これは私自身が音楽療法士として活動し始めた頃の失敗談ではあるのですが、短期目標は具体的な内容にするように心がけましょう。

これは私の体験談であるのですが、まだ音楽療法士として経験が浅かった頃、短期目標も長期目標に類似したような一年ほどの長い目で見て達成するようなものを立ててしまったり、抽象的な表現など具体的な内容ではないものを目標として立ててしまうことがあり、私自身、自分が行っているセッションがどんな方向で行われるのか見失ってしまうような経験をしたことがありました。

その時の経験から、短期目標を立てる時は長期目標につながる3ヶ月で達成できるような具体的な目標を立てることで、経験が浅くとも音楽療法士自身が方向性を失わないでセッションができるようにな流と思うのです。

今、経験が浅くて悩んでいる音楽療法士さんなどは、初めから完璧な目標設定ができる音楽療法士はなかなかいないかと思うので、アセスメントを都度確認したり今、その時のクライアントの様子を読み取りながら適切な短期目標を立てて実践していけるように経験を積み重ねていってください。

 

【音楽療法のやり方】目標設定について参考にしていた本

ここからは私がまだ経験が浅く、どのように具体的な長期・短期目標を立てていいのかわからない時に参考にさせていただいた本をご紹介します。

今、音楽療法士として経験が浅く、目標の立て方がわからないという方は参考にしてみてください。

【音楽療法のやり方】おすすめ本…音楽療法―実践者のためのガイドブック

この本は、私がまだ音楽療法士として活動し始めた経験が浅い頃にボロボロになるまで読みあさった本です。

今回のブログテーマである目標設定については、この本の中の「音楽療法を実践するにあたって」の「計画」の箇所を参考にしていました。

この「計画」の内容は文章量としては少ないのですが、具体的な計画の立て方について詳細に説明しているので、私にとっては非常に参考になりました。

この本は音楽療法の目標に関することだけではなく、音楽療法についてからアセスメント、計画や実践、児童・精神・高齢者の対象者についてなど、音楽療法の実践をする人にとってとても参考になることが掲載されている一冊となっています。

私自身、音楽療法士としての経験が浅く右も左もわからなかった時にこの本と出会い、本にたくさんマーカーを引いてボロボロになるまで読んで読んで読みまくって目標以外についても参考にさせていただきました。

この本は、音楽療法の実践をする人のために書かれている本なので、音楽療法士としてデビューしたばかりの方はもちろん、音楽療法士として経験が十分あるという方にとっても役立てる本になると私は思います。

音楽療法―実践者のためのガイドブックの本はこちら

 

音楽療法のやり方(手順)②長期・短期目標設定の仕方〜児童領域編〜まとめ

いかがでしたでしょうか??

音楽療法を行う上で目標を立てるということはとても大切なことです。

しかし、経験が少ない状態だと実際に現場に出てからどのように目標設定をすべきかどうかわからず、困ってしまうという方もいらっしゃるかと思います。

このブログを読んでいる方の中にそのような方がいらっしゃいましたら、今回の記事を参考にしていただければ嬉しいです。

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