(※2020年9月7日更新)
みなさん、こんにちは。
音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。
最近、楽譜屋や書店に行くと、音楽療法関連の書籍や楽譜が販売されていますね。
しかし、まだ音楽療法の実践をしたことがない人や、音楽療法士としてデビューしたばかりの人からすると、「一体、どの本を買えばいいの??」「たくさんありすぎでわからない」と悩んでしまうことはありませんか??
今回は、私・柳川が高齢者・児童領域で音楽療法を行うときに使用していた曲集を10冊ご紹介いたします。
それぞれの楽譜を使った実体験も書かせていただきましたので、これから音楽療法関連の曲集の購入を考えている方は、参考にして下さい。
高齢者・児童領域で使用した曲集を10選まとめてみた
私はこれまで、高齢者・児童領域で音楽療法を実践してきました。
その中でも、「この曲集は買っていて非常に良かった」と思った曲集を中心に紹介していきます。
これから音楽療法士を目指す方は、ぜひお手に取ってみて下さい。
音楽療法の曲集紹介~高齢者編~
まずは、高齢者領域で音楽療法をされる方にオススメしたい曲集をご紹介いたします。
高齢者領域では、歌謡曲・唱歌・童謡の楽譜は必須となります。
中でも、使用していてよかったと感じた曲集をまとめてみました。
また、過去の記事に高齢者音楽療法の楽譜選びや曲選びについて解説していますので、そちらも参考にして下さい。
【音楽療法曲集】高齢者編①歌謡曲のすべて(上)
音楽療法界の「赤本」と言えば、この本。
高齢者領域で音楽療法を実施する人であれば、必須アイテムと言っても過言ではない曲集です。
この本の下巻も販売されていますが、まずは上巻だけ購入されても音楽療法活動には差し支えはありませんので、まずは上巻だけでも購入しておくといいでしょう。
【音楽療法曲集】高齢者編②音楽療法の必須100曲 高齢者編 (弾き語りキーボードセッション) 楽譜
童謡・唱歌の歌がたくさん記載されている曲集。
ありがたいことに、高齢者の方々が歌いやすい調性(キー)に移調している曲集となっているので、音楽療法士の仕事の一つである、移調作業をしなくてもすぐに演奏できます。
【音楽療法曲集】高齢者編③音楽療法の必須100曲 ノスタルジー編 CD付 (弾き語りキーボード・セッション 4)
先ほど紹介したシリーズ本の一つ。
こちらはノスタルジー編となっていますが、童謡・唱歌の他に、歌謡曲も掲載されています。
掲載されている楽譜は、全て高齢者の方々でも歌いやすい調性(キー)に変更されているので、この本も非常に重宝します。
持っていて損しない一冊です。
【音楽療法曲集】高齢者編④歌ってリズム!大人のアンサンブル
音楽療法活動の曲だけではなく、ネタも知りたいという方向けの本。
アンサンブルにぴったりな曲、そして活動内容が記載されているので、高齢者領域でも集団音楽療法を実践されている人には、非常に役立つ一冊です。
私も、この本に書かれていることを参考にして、アンサンブル活動を実践しました。
【音楽療法曲集】高齢者編⑤歌うことが口腔ケアになる
歌うことがどのように口腔ケアになるのか、非常にわかりやすく書かれている一冊です。
医療内容満載の専門書にはなりますが、読んでいて難しいと感じることなく、最後までわかりやすく説明が書かれています。
デイサービスなどの介護予防を目的に音楽療法活動をされている方は、絶対読んで損はない一冊と言うことができます。
音楽療法の曲集紹介~児童編~
次に、児童領域の音楽療法で非常に役立った曲集をご紹介します。
児童領域は、童謡・唱歌だけではなく、アニソンや映画音楽など多岐に渡るので、曲集以外にも最新のヒットソングなどもセッションに使用する場合があります。
今回は曲集以外にも、ヒットソングを使用する際にオススメなサイトなどもご紹介いたします。
また、曲集以外の児童音楽療法で役立つ本は過去記事にまとめておりますので、そちらもぜひ参考にして下さい。
【音楽療法曲集】児童編①音楽療法の必須100曲 子ども編 (弾き語りキーボード・セッション 2) 楽譜
高齢者編でもご紹介した、【音楽療法の必須100曲】シリーズの一冊。
アニソンなどの楽譜が掲載されており、児童を対象にした音楽療法活動のネタなども書かれているので、児童音楽療法を実践される方は持っておくべき一冊でしょう。
【音楽療法曲集】児童編②音楽療法のための小品集
アメリカのノードフ・ロビンズ・センターのスタッフが編集、そして制作をした楽譜集。
音楽療法の現場で使用する曲が詰まった一冊です。
私はこの楽譜集に掲載されている「今日は終わり」という歌を、児童領域の音楽療法の最後に活用していました。
1人1人優しい旋律で名前を呼ぶという素敵な歌なので、ぜひ楽譜だけでも見てみて下さい。
【音楽療法曲集】児童編③ボディパーカッションdeクラスづくり
楽譜集とは少し異なりますが、児童領域の音楽療法で活用していた一冊。
児童デイなどの協調性や一体感を感じる目的に、時折ボディーパーカッションを行うことがありました。
ほんの数分のおあつまりのときに使える小ネタも掲載されているので、保育士や児童デイの職員は一冊持っていていい本だと感じました。
【音楽療法曲集】児童編④静かな森の大きな木
児童領域で音楽療法を行うなら、持っていたい一冊。
音楽療法の実践の現場で生まれた曲や活動が、ぎっしりと詰まった本となっています。
私は、小学校高学年の集団セッションにて、この本に掲載されている「♪かごめ」のハンドベル演奏を実践しました。
いつもはやんちゃばかりなメンバーでの合奏でしたが、大人っぽい伴奏だったせいか、合奏中はメンバー同士息の合った演奏を披露してくれました。
【音楽療法曲集】児童編⑤親子で楽しむ音楽療法
未就学の児童向けな、音楽療法の曲やネタが書かれている一冊。
タイトルにもあるように、家で、親子で楽しめる音楽療法活動を中心に書かれているので、おうち療育にもおススメしたい一冊です。
最新な曲の楽譜を探したいとき
ここまでご紹介した曲集のほとんどは、過去に流行した曲や音楽療法の活動現場で生まれた曲が書かれた本です。
児童の音楽療法の現場では、対象者により最新の曲などを使用する場合があります。
最新の曲は、楽譜として販売されるまで時間がかかる為、音楽療法士としてはどうやって楽譜を探せばいいのか困ってしまいますよね。
そんな時にオススメしたいのが、ヤマハ楽譜プリント。
最新のJ-POPやK-POPなどの楽譜も、早くリリースされることも多く、一曲から購入することもできるので、音楽療法士にとっては非常にありがたいサイトです。
流行の曲が大好きなお子さんの音楽療法を実践されている方は、サイトをお気に入り登録しておくといいかもしれませんね。
音楽療法の高齢者・児童の曲集を10選まとめ
いかがでしたでしょうか??
初めて楽譜や曲集などもあったかと思いますが、今回ご紹介した曲集は、私が実際に使用して非常に良かったと思うものばかりです。
これから音楽療法士として活動される方や、新米音楽療法士の方は、まずは今回ご紹介した楽譜だけでも手に取ってみることをオススメします。
これから活躍される音楽療法士の皆さんは、ぜひ、このサイトを参考にしながら、対象者に合った曲集を見つけていって下さいね。
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