音楽療法のやり方(手順)④記録・評価〜音楽療法士の体験談付〜

みなさん、こんにちは。

音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。

音楽療法士になりたての頃や経験が浅いと、「音楽療法の記録ってどうやって書くの??」と不安に思う方が多いかもしれません。

なぜならこの私自身がそんな経験をしたからです。

音楽療法を行った後、活動を振り返ると「あれも書くのかな??」「これでいいのかな??」と頭がぐちゃぐちゃになってしまい、記録が書き終わっても「この記録でいいのだろうか…」と不安を感じることが度々ありました。

もしかすると、そんな過去の私のような思いをしている方も多いのではないかと思い、今回音楽療法の記録・評価についてまとめてみました。

このブログでは、これまで数回に分けて音楽療法のやり方(手順)について書かせていただきましたが、このブログは手順に関する最後の部分となります。

まだ自分の記録に自信がない、どんな風に記録をつけていいかわからないという音楽療法士の方や、今、音楽療法に興味があるけど、一体どのような視点で記録や評価をしているのか気になるという方は、参考にしてみてください。

 

【音楽療法のやり方】音楽療法の記録とは??

音楽療法のプログラムを実践した後、音楽療法士はセッションを行った後毎回記録を取ります

音楽療法で行う記録は、音楽療法活動中にどのような活動を行い、対象者はどんな反応などをしたのかを記載していきます。

この音楽療法の記録というものには決められた書式などというのはなく、基本的に書き方は自由であります。

【音楽療法のやり方】音楽療法の記録のポイント

音楽療法の記録を書くのは音楽療法士でありますが、私がいつも記録を書くときに意識をしていたこととして、音楽療法士である私以外の人が読んでも伝わるような記録を書くように心がけていました。

音楽療法士にしかわからないような専門用語がたくさんの記録の撮り方をしてしまうと、第三者から見ると一見「すごいな」と思われるかもしれませんが、そのような専門用語などを並べてしまうと、一体音楽療法のセッション中にどのようなことを行なってどんな変化が見られたのか、音楽療法士以外の人が理解できなくなってしまいます。

常勤やフリーなど音楽療法士として現場で働く場合、ほとんどがその現場には音楽療法士が一人だけという一人職場となりがちです。

ですから、記録を書くときは音楽療法士以外の人にもセッションの様子や対象者の変化が伝わるように心がけて記録を書くようにしましょう。

【音楽療法のやり方】音楽療法の記録で書いていたこと

私が音楽療法の記録で書いていたこととして、音楽療法のプログラム内容とともに記録用紙に長期・短期目標も記載していました。

そうすることによって、記録用紙を見たときに誰でも何の目標到達のためにどんな活動をしたのかがわかりやすくなるからです。

また、これは私自身のお話なのですが、お恥ずかしいながら経験が浅い頃いろんなことを記録してしまい何を重点的に記録していけばわからないときなどありました。

しかし、このように記録用紙に目標なども記載することで、記録をしている音楽療法士自身も何を記録すればいいのかわかりやすくなりました。

【音楽療法のやり方】音楽療法の記録では数字を使う

また、音楽療法の記録を記入する際は、数字を用いるようにするといいでしょう。

例えば、椅子に座る時間を増やすという目標で音楽療法を行った場合、その目標に対して行った活動のところに○分間椅子に座れた、など具体的な分数を記載することで、より対象者の変化がわかる記録へとなります。

分数だけではなく、頻度などの回数も数字で記載するといいです。

数字というのは音楽療法による変化をわかりやすく伝えるツールとなるので、記録では積極的に用いるといいでしょう。

【音楽療法のやり方】記録の例が記載されている書籍

音楽療法士として活動し始めた頃、対象者に対する理解を深めたいと思い読んでいた本がこちらの本です。

この本の内容は、心理学に関することがメインで書かれていますが、音楽療法プログラム・観察記録の書式例が掲載されていたり、音楽療法用チェックリストというものも1〜3ページほどではありますが掲載されています。

記録用紙はどうしていいかわからないので記録用紙の例を見てみたい、チェックリストを見てみたいという方は一度手に取ってみてもいいかもしれません。

音楽療法士のための心理学の本はこちら

 

【音楽療法のやり方】音楽療法の評価とは??

音楽療法では、記録以外に評価も行います。

評価は記録を元に、目標に対してどのくらい達成できているのかなどを見ていきます。

評価についても記録同様、必ずこの形式で行うなどの決まったものがあるわけではありません。

【音楽療法のやり方】評価から目標を再構築する

例えば、「これは目標達成できた‼︎」という評価のものもあれば、「これは目標達成できなかったけど、もう少し継続できれば達成できそう」という評価のものものあるかと思います。

後者のような達成できなかった目標などに対しては、再びアセスメントに振り返ります。

アセスメントに振り返り、なぜ目標を達成できなかったのか、今後は軌道修正すべきかどうかなどを検討します。

具体的な流れを書くと、

  1. アセスメント
  2. 目標設定
  3. プログラム実践
  4. 記録
  5. 評価

(1のアセスメント に戻る)

という流れを繰り返していきます。

 

【音楽療法のやり方】記録や評価は経験を積み重ねることが大切

今回は音楽療法の記録・評価についてお話しさせていただきましたが、ここは非常に経験がものをいう部分もあります。

私自身、右も左もわからないまだ音楽療法士になりたての頃は、どんな風に記録をしていいのか、評価はどうすればいいのか、果たして自分が行った記録や評価はこれでいいのかわからないことだらけで不安がいっぱいでした。

大学時代にも音楽療法実習で記録の書き方を学びましたが、経験が少ないと現場や対象者が変わったときにどうしていいのかわからなくなってしまっていたのだと、振り返ってみるとそんなふうに思ったりもします。

先ほどもお伝えしましたが、記録や評価は経験を必要とする部分があったりもします。

まずは慌てずに目標に対して行った活動で対象者の反応はどうだったか、みるべきポイントを押さえながら、さらに気になったことは補足的にメモするなどあなたなりの記録をどんどんしていくといいでしょう。

試行錯誤しながら記録をしていくことで、記録の際に抑えるポイントや見るべきところなど感覚的に何か見えてくることもあるかと思います。

私も音楽療法士になりたての頃は一人で記録や評価ができるのか不安でしたが、数年間の経験を積んで少しずつ自信が持てるようになりました。

もし、今不安を抱えている方がいましたら、慌てずに一つ一つのセッションを丁寧に記録、評価していけば不安は減っていくと思うので、まずは焦らず目の前の対象者の方のセッションを誠心誠意込めて行ない続けてみてください。

 

音楽療法のやり方(手順)⑤記録・評価〜音楽療法士の体験談付〜まとめ

いかがでしたでしょうか??

音楽療法士になりたての頃や経験が浅いと、プログラムを組み立てることはできてもその後の記録や評価はどうしていいのか、自信が持てなかったり不安を抱える方は多いかと思います。

ですが、そんな方も少しずつ経験を積み重ねていけばだんだんと自信が持てるようになっていくかと思います。

まずは焦らず、そしてあなたらしく、対象者の方と関係を築きながら音楽療法士として経験を積み重ねていってくださいね。

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