私は児童と高齢者領域で音楽療法をしていますが、高齢者の方を対象とした音楽療法をしていると、「うちの親は音楽が昔から好きで、何かできないかと思っていました」という旨のお言葉をいただくことがあります。
最近音楽療法界隈でも、認知症と音楽の関係について研究されている方は多く、映画にもなったりしています。
映画情報はこちら↓
音楽療法は認知症の方にも効果が見られる傾向があると私自身感じていますが、適切な音楽的関わりをすることで、初めて効果につながるとも感じます。
よく、認知症の音楽というと音楽回想法が取り上げられます。
音楽回想法というのは、ものすごく簡単にまとめると、対象となる高齢者の方が懐かしいと感じる歌や思い入れのある歌を通じて、過去を語るなどを通じ、脳の活性化などにつながるというものです。
この音楽回想法ですが、一見誰でもできそうで私は難しいと一音楽療法士として思います。
まず、音楽提供の仕方として、ラジカセで流すなど原曲を聴くことでより豊かな回想法につながる場合もありますが、場合によってはピアノで生演奏をする方が適している場合もあると私は思います。
また、そのピアノの生演奏も目の前の方に適した演奏をする必要があります。
対象の方によっては大きな激しい音楽がいいという方もいるかもしれませんが、他の人はゆったりと小さめの音で、かつ音数少ない方が音楽を聴くことに集中できるかもしれない。
誰に対してどのような音楽が適しているのかについては、ここには高度な臨床経験が問われると、一音楽療法士として思います。
もし今、何か音楽好きな認知症の親に何かしたいと検討されている方は、一度プロの音楽療法を体感されてみませんか?
在宅で外出が難しい方は出張にて音楽療法を行いますので、お気軽にお申し付けください。
最近のコメント