現役音楽療法士が おすすめする‼︎ 絶対これは持っておいた方がいい楽器

これは音楽療法士独自の悩みですが、音楽療法士をしていると、あんな楽器も欲しくなるし、こんな楽器も欲しくなっちゃうことってありませんか?

フリーランスの音楽療法士としてデビューした頃、私の周りには同じようにフリーランスで活躍する音楽療法士があまりいませんでした。

いたとしても、もう何十年も音楽療法の現場を持って活躍する超ベテランの方でした。

当時の私はフリーランスの音楽療法士として活動するならば、この楽器だけは持っていた方がいいというものがあれば聞きたかったのですが、とてもじゃないですが周りで活躍するフリーランスの音楽療法士のみなさまはぺーぺーの私がそんな質問をできるような空気ではありませんでした。

もしかしたらこれからフリーランスの音楽療法士として活躍する方がいたら…

当時の私のように何を用意しておいた方がいいのか、事前に知りたければ教えて欲しい…

そんな思いを持っている方もいるのではないかと思ったのです。

てなわけで、今日は完全に音楽療法士さん向けの記事にはなりますが、興味がある方は最後まで読んでもらえると嬉しいです。

 

【音楽療法】楽器を選ぶ基準

音楽療法で使用する楽器を選ぶ基準として、まず考えなければいけないのは、クライアント音楽療法の実施の目標・目的です。

音楽療法というものは、目標・目的が合って行われるものです。

その目標・目的達成をするために、今のクライアントの状況からどの楽器が適切なのかを検討することが大切です。

まだまだ音楽療法の経験が少ないと、音楽療法の内容に意識や楽器の方に意識が向いてしまいがちですが、意識は常に目標・目的にしましょう。

過去、私の駆け出しの音楽療法士だった頃は、目標・目的をすっかり見失うことも多々あり、失敗したこともたくさんあります。

ぜひ、私の二の舞にならないようにお気を付けください。

 

音楽療法用に楽器を購入する際におススメな考え方

音楽療法の楽器選びをする際に、目標・目的、そしてクライアントのことを考えて選ぶことが大切ということを書かせていただきましたが、そうは言ってもまだ音楽療法士としてデビューしたばかりの方や、学生さんには、音楽療法関連の楽器は非常に高価なものが多く、十分な楽器を用意できない方も多いと思います。

私も昔、フリーの音楽療法士としてデビューしたばかりの頃は、アルバイトをしながら音楽療法をしていたので、生活費以外に楽器を買う余裕は全くありませんでした。

そこで、私はまず最初に児童領域や精神領域、高齢者領域など幅広い音楽療法の場面で使用できる楽器を用意しようと決めてから、楽器を少しづつ揃えていきました。

せっかく高いお金を出して楽器を用意するのであれば、様々な場面で使用しやすい楽器を選んだ方が効率なのではないか、と考えたからです。

てなわけで、ここからはお金がないときでも用意して「これはよかった」と思った楽器をこれからご紹介いたしますね。

【音楽療法】おすすめ楽器①ツリーチャイム


私の中では「困ったときのツリーチャイム」というイメージもあるほど、どんな時に大活躍してくれる楽器です。音楽療法やリトミック活動で、絶対これが持っていた方がいい!というダントツおすすめ楽器は、ツリーチャイム

カラダが不自由な方でも、セラピストや講師が相手の手元まで運ぶことができるので、どんな方でもツリーチャイムの冷たい感覚や響き渡る音色を見て、触って楽しむことができます。

おすすめは、SUZUKIのMMシリーズ

個人的にたくさんのメーカーを使ってきましたが、このSUZUKIのMMシリーズが一番音がきれいに響き渡る印象があります。

【音楽療法】おすすめ楽器②デスクベル



ハンドベルを手で握って振ることが難しい方でも、このデスクベルでは上からボタンを押せば鳴るので、楽器を握ることが難しい方でも、鳴らしやすいベルになっております。デスクベルというのは、卓上型ハンドベルです。

個人的に、これまで活用していて、ハンドベルにかわいいカバーが下記のようなついたデスクベルの方が、音が響き渡りやすく、クライアント側も達成感を感じやすいのでおすすめです。

【音楽療法】おすすめ楽器③リボン



楽器ではないのですが、子供のリトミックや音楽療法の時間に、よくリボンを活用していました。リボンを持つと、こちらから何も言わなくても自然と腕を振ります。

私がこれまで、多くの発達障害のお子様や、グレーゾーンのお子様の指導をしてきて、言葉が遅れているお子様は、手首が上手に回せないなど、指先、腕先の動きが苦手な傾向があるように感じます。そんなお子様に、このリボン活動を繰り返し行うことで、少しずつ手首が上手に回せるようになり、指先への刺激にも繋がります。

【音楽療法】おすすめ楽器④ドレミパイプ(ブームワッカー)



発達障害のお子様の中には、力加減がわからず、思い切り楽器を叩いてしまうお子様もいらっしゃいます。叩くとドレミの音階になっているプラスチックの筒です。

そんなお子様の最初の楽器に、破損しても安価なこちらのドレミパイプがおすすめです。

ただ、音によっては長すぎるものもあるので、他のお子様と事故なく演奏できるよう、使用音階を気をつける必要があります。

【音楽療法】おすすめ楽器⑤遊びスカーフ(リトミックスカーフ)



スカーフを高いところから落とすと、ゆったりと降りてきますが、中々目で物を追う追視が難しい発達障害のお子様には目で追いやすい活動となります。これも楽器ではないのですが、音楽療法活動やリトミック活動に非常に有効なスカーフです。

余談ですが、私は独立した当初、お金がなく、スカーフを必要分購入することが難しかったため、代わりにスパークハーフという布を手芸店で購入し、自分で切って使用していました。
スパークハーフでも、十分にリトミックスカーフと同じ効果を得ることができましたので、学生さんにもおススメです。

【音楽療法】おすすめ楽器⑥フレームドラム



持ち運びも軽く、ジャンベのように足で挟んだりしなくてもドラムに触れることができ、振動を感じることができます。太鼓も、音楽療法やリトミックで大活躍しますが、私が使っていてよかったと思うのは、このフレームドラム

私は高齢者施設では寝たきりのクライアント様の手をドラムの上に乗せ、歌を歌いながら叩くと、自然とクライアント様の指が少しずつ動いたという体験があります。

寝たきりの方や、中々指先が動かないという方でも、ドラムの振動がきっかけで動くかもしれません。

【音楽療法】おすすめ楽器⑦カバサ



音楽療法現場ではなくてはならない楽器のカバサ。

おすすめは、ミニサイズがおすすめ。

カバサを体でこすったりして、楽器の冷たい感覚やビーズがごろごろ動く感覚を一緒に楽しむと盛り上がります。

【音楽療法】おすすめ楽器⑧フルーツシェイカー



児童現場ではなくてはならない楽器、フルーツシェイカー。

身近な食べ物が楽器になっていることで、子供たちも興味を持ってくれ、大切に楽器を扱う環境づくりのひとつにもなります。

以前、私が児童現場でフルーツマラカスを使用していたら、未就学のお子さんが一生懸命バナナマラカスの皮をむこうとする、愛らしい姿も見れました。

【音楽療法】おすすめ楽器⑨クワイヤーホーン


息を吸っても吐いても音が出るクワイヤーホーン。

吸うときには1オクターブ高い音が出ます。笛のくわえ口は取り外して洗うことができるので、衛生面でも安心できる楽器です。

 

音楽療法士が買ってよかった楽器ランキング

これまでフリーで音楽療法をやる中で買ってよかったという楽器を紹介させていただいたのですが、たくさん買ってよかった楽器があったので、厳選したつもりでも10種類になってしまいました…。

これだけでは、「そんなに種類があると選べない…」という方も多いかと思いますので、ここからは厳選した中でも更に買ってよかった楽器を3つに絞りたいと思います。

音楽療法士が買ってよかった楽器3位…フルーツシェイカー



フリーの音楽療法士だった私がお勧めする楽器第三位は、 フルーツシェイカー

児童領域でセッションをする先生にはぜひ持っていてほしい!!と思う楽器です。

特にバナナのシェイカーが子供たちに人気でした。

音楽療法士が買ってよかった楽器2位…フレームドラム


買ってよかった楽器ランキングの二位は、フレームドラム

寝たきりの方の側に持っていくことも出来るので、児童領域から高齢者領域の幅広い現場で活用しました。

また、とても軽いので女性の音楽療法士でも扱いやすいのが魅力の一つです。

 

音楽療法士が買ってよかった楽器1位…ツリーチャイム


買ってよかった楽器のダントツ一位は、ツリーチャイム

困ったときのツリーチャイムと呼ばれるくらい、私も非常にたくさんの現場で助けてもらった楽器です。

落ち着かない子供も、ツリーチャイムを見せれば楽器を追いかけて椅子に座ってくれたりしたこともあり、音楽療法では欠かせない楽器です。

どんなにお金がない音楽療法士でも、この楽器だけは絶対買っておいて!!と思う楽器です。

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