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みんなが整列してるのに、うちの子だけ動かない
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先生の話を聞かず、勝手に歩き出してしまう
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周りの子に近づけない、関われない
そんなふうに集団行動が苦手な子どもを見ていると、「このままで大丈夫なのかな」「うちの子だけ違う…?」と、不安や焦りが募るかと思います。
でも、まず音楽療法士としてお伝えしたいのは、その“違い”には、ちゃんと理由があるということです。
そして、その子にとって合う場所に出会うと、その子の魅力が見えてくるということです。
集団が苦手な子供に音楽がちょうどいい距離になることも
私たち音楽療法士は、子どもたちの「苦手」の裏にある得意なことや安心できるスタイルを、音楽を通して見つけていきます。
たとえば、
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人の視線は苦手だけど、楽器の音には目を向ける
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直接話しかけられると固まるけど、音楽が流れると自然に体が動く
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みんなと同じ行動はできなくても、自分の“音”で参加できる
音楽には、指示や強制をしなくても子どもが自分から動ける力があります。
それはまるで、音が「ひっぱる」のではなく、「そっと誘ってくれる」ような感覚です。
【集団活動が苦手】音楽療法は「みんなと同じ」じゃなくて「その子らしさ」を引き出す
音楽療法は、「集団生活に合わせる練習」ではありません。
子どもが安心して参加できるように、その子なりのペースや関わり方を尊重して、
“自分から関わる経験”を少しずつ積み重ねていく場です。
集団の中で、
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自分の順番を待つ
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他の子の音を聞く
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一緒にリズムを刻む
これらすべてが、人との関わりや社会性の土台になっていきます。
「集団が苦手=できない子供」じゃない。関わり方が違うだけ。
集団行動が苦手な子どもたちは、決して「やりたくない」「わからない」わけではありません。
ただ、やり方やタイミング、安心感の得方が違うだけ。
そんな子どもたちに、音楽はとてもやさしく寄り添ってくれます。
「できる・できない」で見るのではなく、「どんなふうに感じて、どんな反応をしているのか」を一緒に見つけていく。
それが、音楽療法という関わり方です。
また、私、柳川の音楽療法は、集団ではなく個人で実施するのが基本です。
集団が苦手なお子様でも安心して参加できるような環境設定となっていますので、お気軽にご相談ください。
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