【音楽療法ネタ】すぐに寝そべって遊んでしまう子供に対して

発達障害のあるお子様の中には、姿勢を保持するのが難しく、寝そべって遊んでしまいがちなお子様に出くわすことが時折あります。

こういう子を見ると、「まっすぐ座って」とその都度注意したり、何度も体を起こしてみようとしますが、目を離すとすぐに元に戻っている、なんてこともあると思います。

何度も同じことを注意するって、大人側も疲れますし、子供も怒られっぱなしだと嫌な思いをしますよね。

もし、そんな子に対して私が音楽療法士としてアプローチをするならば、音楽に合わせてブランケット遊びをします。

ブランケット遊びとは、お子様をブランケットの上に乗せて左右にゆらゆら音楽に合わせて揺らす活動のことです。

なぜ姿勢が悪い子供に対してブランケット遊びをするのか。

それは、もしかすると姿勢が悪い理由が眼球運動があまりできないことが理由にあるからかもしれないと推察するからです。

これは感覚統合の考えにはなりますが、眼球運動と平衡感覚はとても密接です。

自閉症のような発達障害のあるお子様の中には、目が回ったりする眼振が出にくいケースがあると言われています。

その結果、動いているものを目で追うことが苦手だったり、目を合わせることなども苦手だったりします。

また、姿勢を保持するためには耳の中にある三半規管が重力に負けないことが大切です。

しかし、発達障害のあるお子様の中には、感覚の敏感、鈍感さによって重力に負けてしまい、姿勢が保持できないケースもあります。

そんな時に、眼振につながるような揺れる活動、ブランケット遊びなどをすることで目が追いつくように回復するケースがあると言われています。

この時、使用する音楽は8小節、長くても16小節くらいの短めの音楽を繰り返すことで、集中力が短い子でも見通しを持って参加することができるように工夫しましょう。

また、短い曲を使うことで、「もう一回」という自発的なリクエストにも繋がりやすくなります。

お子様が何度もブランケット遊びを要求してきたら、可能な限り一緒に繰り返しブランケット遊びをしましょう。

繰り返し音楽による遊びを行うことで、もしかすると眼振が回復するかもしれません。

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