このブログを読んでいる方の中に、お子様がADHDだったり、ADHDの子が何か楽しめるトレーニングはないか探している方はいませんか?
私は児童・高齢者の方を対象とした音楽療法を行っている、音楽療法士の柳川円(やながわまどか)と申します。
実は、音楽療法にはADHDの改善の効果が期待されています。
【子供のADHD改善トレーニング】音楽療法とは?
少し前ですが、YouTubeで大活躍中の精神科医・樺沢紫苑先生がこんな動画をあげていました↓
もしかすると、このブログを読んで初めて【音楽療法】という言葉を聞いたという方がいるかもしれませんが、音楽療法とは簡潔にいうと
【音楽の持つ様々な機能や働きを意図的・計画的に用いて、心身の健康促進や生活の質の向上などにつなげる完全カスタムオーダーの音楽活動】
であります。
※音楽療法の詳しい話はこちらから↓
【子供のADHD改善トレーニング】ADHDの子への効果が期待される
最初にも書いたように、音楽療法ではADHDの改善が期待されています。
マイケル・H・タウト先生によると、 音楽には小脳機能を改善する効果があり、音楽療法を行うことでADHDの改善に有用ではないかと考えられています。
また、タウト先生以外にも、日本国内だけではなく世界各国でADHDの子供を対象とした音楽療法の症例発表や研究論文などがあります。
今後、さらに研究論文などは増えていくことが予想されますが、概ねADHDの子供に対して行われる音楽療法は効果が示唆されたものが多いのではないか?という印象が個人的にはなりますが感じます。
【子供のADHD改善トレーニング】音楽療法の魅力は楽しみながらトレーニングできること
音楽療法士として音楽療法の1番の魅力だと感じるところは、楽しみながらトレーニングできることだと思っています。
トレーニングというと、黙々と、コツコツと取り組むイメージがありますが、音楽療法は音楽を用いたセラピーです。
無音の中で体を動かすよりも、リズミカルな音楽がかかった方が思わず体も動かしてしまいませんか?
これは脳の運動野に音楽が刺激をもたらしているからなのですが、音楽の働きによるものなのですが、このような音楽の働きを意図的・計画的に用いながら、改善に向けて働きかけていく音楽活動が音楽療法なのです。
【子供のADHD改善トレーニング】ADHDの子供に対してどんな音楽療法をするのか?
そんな音楽療法ですが、実際にADHDの子供を対象とした場合、どのようなことをするのでしょうか?
答えは「100人いたら100通りの音楽療法をする」です。
音楽療法は投薬とは違い、一人ひとりに合った音楽活動を音楽療法士が考えて実施します。
同じADHDという診断を受けても、好みはひとそれぞれ。
歌が好きな子もいれば、楽器が好きな子もいる。
アニソンが好きな子もいれば、アイドルの歌を歌いたい子もいる。
音楽療法には【ADHDの子に向けた音楽療法活動】という処方箋のような活動やカリキュラムはありません。
同じ障害名だとしても、一人ひとりに合った音楽活動を提供していくのです。
【子供のADHD改善トレーニング】実際の音楽療法の様子
…とは言っても、「一人ひとりやり方が違う‼︎」だけの回答では、乱暴な回答だなと筆者としても痛感します。
ということで、実際に音楽療法とはどのようなことをしているのかをご紹介していきます。
「ご紹介していきます」と言いながら、私の音楽療法活動ではないのですが…~_~;
今はありがたいことにYouTubeというものがありますので、そちらからいくつかご紹介させていただきます。
ここでご紹介するのは、ADHDの子供を対象とした活動ではなく、様々な子供を対象とした音楽療法の様子としてご紹介することを、あらかじめご理解いただければと思います。
こちらはASD(自閉スペクトラム症)のベンジーくんの音楽療法の様子です。
このセッションがあまりにも感動的で、いつも泣いてしまう私…。
という話はおいときまして、この音楽療法の様子を少し解説していきます。
音楽療法を開始したばかりのベンジーくんは、大きな声で泣きわめいて音楽療法どころではない様子が感じられます。
ここで音楽療法士はギターという楽器を選択し、【♪こんにちはベンジー】と歌いかけます。
これはあくまでも私の推測ですが、ピアノよりもギターの方が自由に移動ができ、ベンジーくんと適切な距離で音楽を奏でることができること。
そして、ピアノよりもギターの方が優しく包み込むような音色であることから、音楽療法士はここでギターを使ったのでは?と思っています。
そして、だんだんと音楽療法に慣れていくと、活動内容も変わっていきます。
はじめは泣いてばかりで落ち着いて音楽療法に参加できなかったベンジーくんですが、後半では椅子に座って待てるようになったり、タイミングに合わせて声を出すことができています。
このように、対象者の今の状況に合わせて瞬時に音楽的に関わり、改善に向けて活動をしていくのが音楽療法なのです。
【子供のADHD改善トレーニング】音楽療法をまずは体験してほしい
最初に、ADHDの改善に音楽療法が期待されているとお話ししましたが、全てのADHDの子供に効果が発揮されるわけではありません。
音楽療法が合う子もいれば、そうじゃない子もきっといるでしょう。
ですが、音楽療法によって改善ができたというお子様の症例があるのも事実です。
また、音楽療法を行い変化を感じられるまでも時間がかかる場合がほとんどです。
そんな音楽療法を受けようと思うと、
「子供に合わなかったらどうしよう」
「音楽療法を試しに受けてみたいけど、受けるなら長期間受けなければダメなのかしら」
「興味があるけど、音楽療法ってどこで受けられるの?」
と思われる方が多いかと思います。
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