子供が生まれたことをきっかけに、近くの支援センターや公園などに行くことが増え、そこで新たな関係が生まれることってたくさんあります。
いわゆるママ友というのも、子供をきっかけに繋がったご縁の一つですが、他の家庭の子供を見て自分の子供を比べてしまい、
「うちの子、もしかして遅れている？」
「あの子、もうあんなに動けるのに、うちの子は全然だな…」
と思ってしまった経験がある方って、とても多いと思います。
というか、他の子と比べてしまったことがないという親御さんの方が絶対少ないと思う。
私も現在一児の母ですが、子育てをする中で我が子と他の子供と比べてしまったことは山ほどあります。
これはあくまで私個人の意見ですが、日本人って元々村社会のためか、他者と比べてしまう傾向が強いように思います。
なるべく目立たないように、みんな一緒にという傾向が強く感じるので、そんな文化で生きていたら、そう思ってしまうのも自然な話。
だから気にしないでいいのさ〜♪
…と言っても、そんな簡単に比べてしまうのをやめられるのであれば、誰も苦労はしません。
なぜなら、この比べてしまう理由は、日本の村社会文化だけではなく、あなた自身が自分の子育てに自信を持てていないことがあると私は思うのです。
最近、日常生活に当たり前のように浸透しているSNSなんかをみていると、自分の考えや意見を声高らかに発信している人をよく見かけます。
そういう人を見ると
「私はこの人みたいに人前で話せるほどの自分の考えなんてないしな」
なんて落ち込むかもしれませんが、大丈夫です。
SNSでそのような発信をしている方は、世界的にも少数派で、むしろあなたのようにそんな発信を見ている側の人の方が大多数です。
また、子育てに関する本や情報はネットで検索すれば1秒で出てきますが、その検索結果があなたの子供に当てはまるかどうかは別の話です。
ということは、100人子供がいたら子育て方法って100通りになるってことです。
ですが、現代って正解を求める風潮があるように感じます。
私は音楽療法という仕事をしていますが、時折
「〇〇という障がいのある子には、どんな活動をするのがいいですか？」
などの質問を受けることがありますが、私の答えとしては、〇〇という障害名でその子を見るのではなく、その子自身をよくよく観察し、その子に適した音楽活動をして目的・目標に導くようにするということです。
この考え、子育てと全く一緒じゃないですか？
音楽療法や子育ては対人関係です。
子育てを例にすれば、世の中の子育て本に沿った子育てをするよりも、目の前のお子様に適した子育てをした方が、絶対にその子らしく、イキイキとした人生が送れるようになると考えています。
音楽療法に関しても、音楽療法の活動ネタが記載された本はいくつかありますが、場合によってはそれをそのまま活動に使うよりも、目の前の子供に適した形で行う方がはるかに効果が期待できます。
そうはわかっていても、答えを求める現代人はもしかすると、対人関係においてその人を見る、知るということを省こうとしている傾向があるのかもしれません。
確かに現代社会は、時間に追われている人が多い気がします。
私も一児の母として、そして音楽療法士として、時にはライター、コンサルタントをしながら、週に一度は大学院生として修論を書いていると、1分1秒がめちゃくちゃ貴重なので、何事においても時短で解決するなら時短で済ませたいです。
しかも、最近は物価も高騰しており、両親共働きをしないと生きていけないという家庭が今後増えるとなると、ますます子育てに関して「簡単にすぐに答えが欲しい」という状況は増えると思います。
ですが、一児の母として、そして児童領域の音楽療法士として、親御様が欲しいと思う子育ての答えは、子供本人の中にあると私は考えます。
お子様の日常生活をじっくりみてみると、できること、得意なこと、はたまたその子の個性なんかが見えてきます。
一見、集団活動が苦手と思われる子供も、よくよく見てみると遠くから見ることで参加しているかもしれません。
すぐに集団活動から離脱してしまう子供も、もしかすると視覚優位でいろんなものが目に入ると体が動いてしまうだけかもしれない。
私はお子様をより知ること、そしてお母様の思いを吐き出したり相談できる機会を設けることが、今後その子らしく、そして親御さんらしく子育てをしていく上で大切なことになると考えています。
私の音楽療法活動では、お子様が音楽活動を行うだけでなく、音楽活動後に親御様とお話しする時間を向けています。
日頃、ママ友などには話せない悩みなども話しやすいクローズドの環境で行なっておりますので、今、どうしても他の子供と比べて子育てに悩んでいるという方は、お気軽にご相談ください。
今、子育てをする中で他の子供と比べてしまっていると悩んでいる方、いつでもお待ちしております。
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