発達障害のあるお子様で音楽好きだったらおすすめしたい音楽療法

発達障害のあるお子様で、音楽好きな方がいたらおすすめしたいのが音楽療法です。

もしかすると、このブログを読んで音楽療法という言葉を初めて知った方もいらっしゃるかもしれません。

音楽療法とは、私の師匠の言葉を借りてものすごく簡潔にいうと【音楽を用いた心身の健康の支援】をするセラピーのことです。

そもそも、健康というのはなんでしょうか?

健康の定義をWHOのサイトで見てみると

「肉体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」

(引用:日本WHO協会

と記載されています。

音楽療法をすでにご存知の方の中には、音楽療法は障害のある方や疾患のある方のみに行われると思われている方も時折見受けられますが、障害や疾患のない、いわゆる健常者の方の中でも、肉体的、精神的、社会的に良好ではない時はあると思います。

そのような方を対象に、音楽療法は行われることがあります。

つまり、音楽療法というのは、障害や疾患のある方のみならず、幅広い方がの心身の健康の支援を音楽で行うセラピーということになります。

音楽療法は、ピアノ教室のような音楽教育とは異なります。

音楽教育は、ピアノが上手く弾けるように技術向上が求められますが、音楽療法は、音楽の持つ生理的、心理的、社会的な働きを活用して、心身の障害の回復や機能の維持改善、生活の質の向上、問題行動の改善などを図ることを目的に行われます。

(引用:日本音楽療法学会HP)

例えば、障害や疾患を理由に、他者とのコミュニケーションが難しい方がいらっしゃったとします。

音楽療法では、言葉を使わず、音楽を用いてコミュニケーションを図ります。

具体的な活動例として、鈴や太鼓など対象者の方が好きな楽器や持ちやすい楽器など、適切な楽器を一つ手にしてもらいます。

音楽療法士は、対象者の鳴らす楽器の音に適した音楽を、既成曲、もしくは即興でその場の状況に応じて演奏します。

それに合わせるように対象者の方がさらに楽器を鳴らします。

音楽療法士もその雰囲気に合わせ、さらに音楽を演奏していきます。

このやりとりを繰り返している途中、音楽療法士が突然ピアノ演奏をやめたとします。

対象者の方は少し驚き、一瞬楽器を演奏する手を止めます。

少しの間合いの後、再び音楽療法士がピアノで音楽を奏でると、再び対象者は楽器を鳴らし始めます。

…となんとなく文章で流れをイメージすることができましたか?

これはあくまでも架空の音楽療法セッションのやりとりですが、このやりとり、言語は使っていませんが、立派なやりとりと言えませんか?

このように、音楽療法は障害や疾患を理由に言語コミュニケーションを図るのが難しい方に対して、コミュニケーションを図ることを目的に行われるケースもあります。

実際に、音楽療法会のスーパースターと私が憧れている、二俣先生という方はyoutubeで上記のような音楽によるコミュニケーションを図っている動画がありますので、よければそちらもご覧ください↓

また、コクランライブラリーにおいて、音楽療法の効果として、音楽療法は自閉症児に効果的と言われ、

  • 社会的相互作用
  • 言語的コミュニケーション
  • 行動の開始
  • 社会的情動作用の改善

の効果あると言われています。

(引用:日本音楽療法学会関東支部パンフレットより)

そして、音楽療法は必ずしも上記に貼り付けたような動画のような活動が行われるわけではありません。

音楽療法というのは

  1. インテークセッション(お試し音楽療法)
  2. アセスメント(査定)
  3. 目標設定(短期・長期の二つの目標設定)
  4. 音楽療法を実施(月2回〜4回程度)
  5. 振り返り(目標を見直す)

この繰り返しを行い、対象者の方があらかじめ設けた目標を達成できるように音楽的支援を音楽療法士が行っていきます。

目標は、親御様のご要望を伺いながら決めさせていただきます。

具体的な目標内容は、

  • 言語能力の向上
  • コミュニケーション能力の向上
  • 順番を待つ
  • 情動の発散
  • 余暇活動

など多岐にわたります。

多岐にわたる理由として、音楽療法は100人いたら100通りの内容になるからです。

一人一人に合った音楽活動を適切に行うことで、対象者も楽しみながらQOL向上に向けた活動を行うことができます。

そんな音楽療法を一度体験したい方は、無料で受けられるお試し音楽療法にお気軽にお申し込みください。

あなたと一緒に音楽ができることを楽しみにしております^^

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