先日、
「音楽療法は、発達障害のある方しか対象ではないのですか?」
とご質問をいただきました。
(こちらの質問の回答は、掲載許可を得ております)
音楽療法士としての答えとしては、NOであります。
たしかに音楽療法は、発達障害など障害のある方や疾患のある方を対象に行われる場合が多いです。
そのため、今回いただいたように
「何か障害や疾患などがないと、音楽療法は受けられないのでは?」
と感じている方も多いと思いますが、音楽療法は健康な方でも受けることができます。
そもそも、健康というのは一体なんなのでしょうか。
WHOの健康の定義にはこのように記載されていました。
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)
(引用:日本WHO協会HP)
私に音楽療法を教えてくださった師の一人が、音楽療法をわかりやすく説明する際に、このような表現をされています。
それは、【音楽を用いた健康の支援】という表現です。
WHOの定義に全て当てはまるような健康状態の方には、自己を表現するなどの音楽療法が行われる場合があります。
また、私たちは日々の生活の中で、ちょっとしたストレスを感じたり、疲れを感じることがたくさんあるかもしれません。
日頃健康であるという方でも、先ほど紹介した健康の定義から少し満たされていないという方に対しても、音楽療法は行われます。
そして、障害や疾患があるという方でも、特定の疾患などだけに行われず、児童から高齢者まではば広い方を対象に行われます。
そう、音楽療法は発達障害以外の方にも行われるものなのです。
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