こんにちは。
最近、色々手広くやりすぎて職業「ニート」と言うことが増えた柳川です。
すごく今更なのですが、これまで音楽療法についてたくさん書いてきたこのブログですが、よくよく振り返ってみると具体的に音楽療法って何をするの?というものすごくシンプルな問いに答えてこなかったと気づきました。
これは音楽療法士病なのかもしれませんが、音楽療法を知らない人からすれば、なんだか怪しいベールに包まれた感じがしても仕方がないなと思いましたので、今回はそんな怪しいベールを脱ぐべく、音楽療法士である私柳川が、児童領域を対象とした音楽療法では一体何をどうするのか具体的にお話をしてまいります。
音楽療法には興味があるけど、一体何をするの?
習い事の音楽といったい何が違うの?
そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。
音楽療法では何をする?【習い事との違い】
私は発達障害などのあるお子様が習い事をする前に、音楽療法を受けることをお勧めしています。
その記事はこちら↓
なぜなら習い事と音楽療法は全くの別物だからです。
それは音楽系の習い事でも同じことが言えます。
では、何が違うのかと言うと、まず教育ではなくセラピーであるという点です。
児童を対象とした音楽療法では、順番を待つ、お話を聞くときは静かに聞く、椅子に座るなどのソーシャルスキル 、すなわち社会性を身につけることを目標に行う場合があります。
しかし、一見すると音楽療法を見たことがあるという方からは、なんだかリトミックと似たようなことをしていると感じた、という感想をいただいたことがあります。
リトミックは音楽教育の部類なので音楽療法とは別なのですが、なぜ似たようなことをしているように見えたか。
これはあくまで私柳川一個人の考えではありますが、活動は同じようなことをしていても、目標や目的がリトミックとは異なっていると考えます。
例えば、他者とコミュニケーションをとること、他者と一体感を感じることを目標に大きな布のオーガンジーで、お友達と一緒に音楽に合わせて布を振る活動を音楽療法で行なったとしましょう。
これはリトミックでも行われる活動なのですが、リトミックでは大きな布をお友達と一緒に持って音楽に合わせて振ることで、ビートに合わせることなどを目標や目的に行われます。
しかし、先ほども挙げたように音楽療法では、他者コミュニケーションが難しい自閉症などの発達障害のある子供を対象に行う場合が多く、そのため目標もリトミックとは異なります。
このように、一見同じことをしているようでも、目標・目的が違うのです。
音楽療法では何をする?【具体例】
そんな児童を対象とした音楽療法ではどのようなことをするのでしょうか。
結論。
対象者(クライアント)一人ひとりによって異なるので答えられない。
というのがぶっちゃけな答えなのですが、これを言ってしまってはこのブログがここで終わってしまうので、あくまでも例として簡単にまとめさせていただいたものを紹介します。
音楽療法では何をする?【歌唱活動】
音楽療法では歌唱活動を行う場合があります。
歌唱活動では、対象者の表現を発散することや発語能力向上を目的に音楽に合わせて発生を促すということを行います。
発声を促すのに、マイクがあるとよりグッド‼︎
音楽と一体感を感じながら、タイミングの良いところでマイクを向けると発声したいという気持ちの促しにもなります。
音楽療法では何をする?【楽器活動】
児童の音楽療法で一番行われているのではないかというくらいメジャーだと個人的に勝手に思う、楽器活動は読んで字の如く、楽器を使う活動です。
私が今学んでいるノードフ・ロビンズ音楽療法では、対象者が鳴らす太鼓などの楽器などに合わせて、セラピストである音楽療法士が適切な即興をつけてクリエイティブなコミュニケーションを深めていきます。
この音楽療法では、言語を使わず音楽のみでのコミュニケーションとなるので、言語コミュニケーションが難しいお子様でもコミュニケーション能力を深めることに期待ができます。
…と言われてもなかなかイメージが湧かないですよね。
そんなあなたのために、なんとノードフ・ロビンズ音楽療法を実際に行っている様子が見れる動画がYouTubeにアップされているのです‼︎
それがこちら↓
これを見ると「なんだ、子供が叩く太鼓に即興で合わせているだけなのね」と思われるかも知れませんが、そんなことがないのです‼︎
この音選びや即興テクニックがとても奥深いのです…
と話すと長くなってしまいそうなので、過去の記事にノードフ・ロビンズ音楽療法のこの動画の解説について書かせていただきました。
興味がある方、ただ叩いているだけじゃないの⁉︎と思った方は、ぜひご覧ください。
音楽療法では何をする?【身体活動編】
音楽療法では体を動かすこともします。
音楽には自分を表現する力があります。
私の音楽療法では、リボン活動が人気です。
音楽の音量に合わせて、大きな音がなったら大きくリボンを振り、音が小さくなったらリボンを小さく振るという活動は子供たちにとっても人気です。
なかなか音楽で自分を表現する時間というのは数少ないので、自分を表現するのが苦手な子などにはよく行います。
音楽療法では何をするかイメージが変わりましたか?
ここまで簡単にではありますが、音楽療法では何をするかお伝えさせていただきました。
少し音楽療法に対するイメージが変わりましたでしょうか?
一見、どれも音楽の授業でやるようなことではありますが、全てに目標・目的を持って行います。
このように、様々な音楽活動を用いて目の前の対象者一人ひとりに合わせた活動を行うのが、音楽療法なのです。
音楽療法を体験したいと思ったら…
今回の記事を読んで音楽療法を体験したいと思った方は、川崎市で行う音楽療法、もしくは出張音楽療法をご利用ください。
出張音楽療法では、お一人さま一回限り無料で音楽療法をさせていただきます。
出張音楽療法対象地域外にお住まいの方は…
「音楽療法を受けてみたい‼︎けど出張音楽療法対象地域外に住んでいる」そんな方は、オンラインによる音楽療法があります。
オンラインによる音楽療法はエビデンスは少ないですが、今後期待される音楽療法でもあります。
こちらもお一人様一回限り無料で実施いたしますので、お気軽にお申し付けください。
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