フリー音楽療法士の仕事スケジュールを公開【リアル体験談】

(※2020年8月27日更新)

こんにちは‼︎

音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。

これまでもご紹介してきたように、私は過去に常勤の音楽療法士として、そしてフリーランスの音楽療法士として稼働してきました。

その経験から、今回はフリーランスの音楽療法士の1日のスケジュールについてご紹介して行こうと思いました。

今、フリーランスの働き方に興味がある方などは、ぜひ参考にしてみてください。

 

音楽療法士の仕事〜フリーランス編〜

私は現在は現場の仕事を受け持ってはいないものの、数年前までは年間500本以上の音楽療法セッションを行う、フリーランスで働く音楽療法士として稼働していました。

当時、周りには20代で働くフリーランスの音楽療法士が少なかったので、自分で試行錯誤しながら活動の場を広げて行ったのですが、「もしかすると、今現在もフリーの音楽療法士になりたいと思っても、1日の仕事の流れがわからないと思っている人もいるのではないか」と、ふと思ったのです。

そこで今回、これからフリーランスの音楽療法士として働きたいと考えている方のために、私が現役フリーランスで働いていた1日の流れを書いていこうと思います。

 

フリーの音楽療法士の仕事スケジュールの例

私がフリーランスの音楽療法士として稼働していた時は、週6日、1日2〜3施設にまわり音楽療法セッションを行っていました。

日々訪問する現場は変わるのですが、今回は

  • AM…高齢者施設セッション
  • PM…高齢者施設セッション

の1日2件を回るスケジュールを例にご紹介いたします。

 

【音楽療法士の仕事】フリー編その1〜起床

起床時間は、その日に訪問する施設によって異なっていたのですが、大体は7時前後に目覚めることが多かったです。

起床後は、朝食を食べたり、身支度をしたりをするくらいで済ませており、音楽療法関連の準備は前日の内に済ませていました。

 

【音楽療法士の仕事】フリー編その2〜出勤

支度ができたら、施設に出勤します。

当時、私は札幌に住んでいたため、通勤は車で向かっていました。

車の中は、いつも楽器や歌詞幕で溢れかえっており、まるで業者の車のような感じでした。

 

【音楽療法士の仕事】フリー編その3〜現場到着

まず、午前セッションの施設に訪問します。

午前中にセッションを行う場合の開始時間は、9時〜10時くらいに始まることがほとんどでした。

【音楽療法士の仕事】現場に着いたらすぐ準備

現場に着いたら、すぐにセッションに使用する楽器や歌詞幕を準備します。

歌詞幕は、歌う順番に事前に並べておくと、セッション中に焦ったり困ったりすることがないのでオススメです。

また、施設によってはホワイトボードに歌詞幕を貼る用のマグネットやホワイトボードマーカーなどがない場所もあるため、私はいつもマグネットとホワイトボードマーカーは持参していました。

フリーの音楽療法士オススメアイテム①マグネット


音楽療法士にオススメしたいマグネットは、横長のマグネット

音楽療法でマグネットを使用する場合のほとんどが歌詞幕を貼る時かと思いますが、歌詞幕は紙が大きいことがほとんどのため、磁力が弱いマグネットを使用すると、音楽療法活動中にはがれてしまう場合があります。

そうならないように、あらかじめ面積が広く、磁力が強いマグネットを用意しておくといいでしょう。

フリーの音楽療法士オススメアイテム②ホワイトボードマーカー


音楽療法は、事前に目標・目的達成につながるプログラムを用意していきますが、活動中に対象者の方の反応などにより、プログラムとは違った活動を急遽行う場合もたくさんあります。

そのような場合に臨機応変に対応できるよう、ホワイトボードマーカーを用意しておくといいでしょう。

音楽療法活動にオススメしたいホワイトボードマーカーは、太めでインクが濃く出るもの

太めで濃い目のインクが出るホワイトボードマーカーは、高齢者の方にも見やすいので、非常に使えます。

余談ですが、私は約5年間の音楽療法生活の中で、このホワイトボードマーカーを20本以上使っていましたが、そのくらい重宝するアイテムです。

 

【音楽療法士の仕事】フリー編その4〜セッション開始

準備ができ、時間になったらセッションを開始します。

セッション中は、基本プログラムは頭の中に入れて置いていたので、ほとんどプログラムを見返すことはありませんでした。

また、伴奏をする際も、楽譜ばかりに目線を追うと対象者の方の様子がわからないので、暗譜で弾くか、演奏中も対象者に目線を配るように意識することを常に心がけていました。

フリーの音楽療法士オススメアイテム③楽譜用クリップ


音楽療法中に使用する楽譜は、暑くて大きなものが多いのですが、そんな時に役立つのが楽譜用クリップ。

どんなに暑い楽譜もしっかりと挟んでくれるので、演奏中に楽譜がめくれてしまったりすることはありません。

個人的には2〜3個ほどこのクリップがあると、非常に使い勝手がいいです。

 

【音楽療法士の仕事】フリー編その5〜振り返り・反省

音楽療法活動が終わった後は、活動の振り返り・反省をします。

振り返りは施設のスタッフさんを交えて行う施設もあれば、私が活動が終わった後、一人でまとめてその場で提出することもあり、施設などによって方法は異なっていました。

 

【音楽療法士の仕事】フリー編その6〜昼休憩

午前中のセッションが終わった後は、次の施設に移動をしたり、お昼ご飯を食べたりと、昼休憩をとります。

私はこの間に、セッションに必要な物品などを買う時間にも当てていました。

 

【音楽療法士の仕事】フリー編その7〜午後の施設で音楽療法

午後の音楽療法の施設に到着した後は、午前同様すぐに準備に取り掛かり、セッションを行いました。

使用していたものや、意識していた点などは午前と同様になります。

 

【音楽療法士の仕事】フリー編その8〜帰宅

午後のセッションが終わった後は、基本まっすぐ帰宅します。

車なので、帰り道大好きな音楽を爆音で聴きながら帰るのが、何よりも充実感溢れる帰り道です。

 

【音楽療法士の仕事】フリー編その9〜明日のセッション準備

帰宅後、翌日の音楽療法セッションの準備を行います。

実は、帰宅後に忙しいのがフリーランスの音楽療法士。

私が一体どのような準備を前日に行なっていたのか、簡単にご紹介いたしますね。

【音楽療法士の仕事】前日準備①プログラム立て

帰宅後、すぐに取り掛かっていたのは、翌日行うセッションのプログラム内容を考えます

今回ご紹介したのは、高齢者セッションでしたが、児童領域でも音楽療法を行なっていたので、頭を切り替える作業が個人的には非常に大変でした。

【音楽療法士の仕事】前日準備②歌詞幕準備

これは高齢者施設でのセッションを行う前に準備していたのですが、前日までに必ずセッションで使用する歌詞幕を準備していきます。

歌詞幕をマッキーで書いて作る方も多いかと思いますが、私は断然墨字派

マッキーよりも墨字の方が、遠目からでもみやすいような気がして、私は学生時代から歌詞幕は習字しています。

また、余談ですが、私は曲名のタイトルは書かない派です。

あなたは歌詞幕に曲名のタイトルは書く派ですか??

それとも書かない派ですか??

【音楽療法士の仕事】前日準備③楽器準備

これは児童領域の音楽療法で特に行うのですが、児童領域では対象者が活動に飽きないよう、いろんな楽器や小道具を使います。

そのため、児童領域セッションを行う前日は、プログラムを立てたあと、万が一のための道具や楽器も用意するので、前日から車がパンパンな状態になります。

 

フリーの音楽療法士は予定でいっぱい

以上がフリーランスの音楽療法士の1日の流れとなります。

これは常勤の音楽療法士でも同じことが言えると思いますが、一見、自由な時間があるように思えるフリーランスの音楽療法士も、前日の準備などやることがいっぱいです。

音楽療法は、見えないところでの準備が非常に大切となるので、フリーランスとして働く場合も、スケジュールをうまく調節して活動していく必要があると私は感じました。

 

音楽療法士の仕事スケジュールは??まとめ

いかがでしたでしょうか??

今、音楽療法士を目指している方の中に、フリーランスの音楽療法士になりたいという方もたくさんいらっしゃるかと思います。

この記事が、そんなあなたの参考になれれば非常に嬉しいです。