高齢者音楽療法のオススメ楽譜3選まとめ【曲選びも解説】

(※2020年4月16日更新)

こんにちは^^

音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。

皆さんの中には、これから音楽療法士としてデビューするけど、セッションの曲選びをどうすればいいか不安に思っている方や、実習に向けて一体どんな楽譜から選曲するのがいいのか困っているという方はいらっしゃいませんか??

私もフリーの音楽療法士としてデビューした時は、クライアントがどんな曲が好みなのか、そしてその曲の楽譜は一体どこにあるのかを調べるのに、何時間も時間を費やしてセッションの準備をしていました。

最近では音楽療法関連の楽譜の種類も非常に増え、選びやすくなりましたが、反対にたくさんありすぎて選べない!!

そんな方のために、今回は私がフリーの音楽療法士と活躍していた時に、「この楽譜は買ってすごくよかった!!」と思う楽譜を紹介してまいります。

ぜひ、新米音楽療法士さんや実習生の皆さんは、ぜひ参考にして下さいね^^

 

高齢者の音楽療法の曲選びで大切なこと

高齢者を対象に行う音楽療法の曲選びで大切なことは、まず音楽療法の目標・目的を達成できる曲かどうかということ。

音楽療法というものは、目標・目的を事前に立ててから音楽療法のセッション内容を考えていきます。

その目標・目的に導ける曲は一体どんな曲なのかを考えて選曲をすることを第一に考えてみてください。

高齢者の音楽療法の目標・目的に合わせた選曲の例

例えば、クライアントの歩行速度を上げるために音楽療法を行うという目標・目的を設定したとしましょう。

この場合、歩く意欲がわくような選曲をする必要があるので、4拍子がはっきりとしていて歩行しやすいマーチ、行進曲を選曲することが望ましいですね。

そして、クライアントのお気に入りの歌手で行進曲風な曲があれば、やる気や意欲にも繋がり、より目標・目的達成の実現を近づけることができます。

このように、高齢者に限らず音楽療法全般の選曲では、一体自分は誰をどんな目標・目的達成に導くために音楽を用いるのか、それを踏まえてしっかりと選曲をする必要があります。

 

高齢者の歌唱をメインとした音楽療法の選曲の仕方

日本での高齢者を対象にした音楽療法の主なスタイルは、大集団でレクレーション形式で行うことがほとんどです。

そして、この場合に行われる活動で、歌唱活動を取り入れている方が非常に多いのではないでしょうか。

なぜならば、高齢者を対象に歌唱活動を行うことは、たくさんの効果があるからです。

高齢者の音楽療法で歌唱を取り入れる効果①ストレス発散

まず、歌うことで得られる効果の一つとして、ストレス発散が挙げられます。

実は、人は歌を歌うという行為だけでも体全体の筋肉を使っており、カラオケで1曲歌うエネルギーは運動した後と同じくらいのエネルギーを消費しているのです。

人は運動すると気分がスカッとしますが、歌でも運動同様のこのスカッとした気分を感じられるということです。

高齢者の音楽療法で歌唱を取り入れる効果②誤嚥防止

人は歌を歌うとき、口だけではなく口の中を非常に動かして歌います。

この歌を歌う時の唇や舌などの動きによって、口周りの筋肉を鍛えることができ、食べ物を喉に送り込む力が強化にもつながり、誤嚥止につながるのです。

私がフリーの音楽療法士として活躍していた時、高齢者施設でお昼ご飯前にセッションを行っていた集団音楽療法では、誤嚥防止にたくさん歌唱活動を盛り込んで音楽療法を実施していました。

高齢者の音楽療法で歌唱を取り入れる効果③口腔ケアができる

人は口をたくさん動かすと、唾液が分泌されます。

唾液には口腔内の洗浄、抗菌、保護などする役割があるので、唾液の分泌量が多ければ多いほど口腔ケアができるのです。

また、唾液が増えるといつもよりお食事が美味しくなる効果もあるので、いつもご飯前やおやつ前の音楽療法では、「たくさん歌うとこの後のおやつが美味しくなりますよ」と声をかけながらクライアントの意欲を出せるようにしていました。

歌うことで口腔ケアになることを、もっと詳しく知りたいという方は、こちらがおススメです↓

高齢者の歌唱活動で気をつけること

高齢者を対象とした音楽療法で、多く行われる歌唱活動ですが、いくつかの点に注意して行わないとクライアントのやる気をそいでしまったり、意欲がなくなってしまい、十分な歌唱の効果を得られずに終わってしまう危険性もあります。

ここでは、高齢者を対象に歌唱活動を行う際に気をつける点をまとめてみました。

高齢者の音楽療法で選曲する際の注意点①曲のキーを気をつける

高齢者の方を対象に歌唱活動を行う場合は、曲のキー(調)に気を付けましょう。

適正的な曲のキー(調)の考え方としては、曲の中の一番高い音が2点ハ(ド)、一番低い音がへ(ひらがな)(ファ)になるのが目安となります。

しかし、曲の中で、一番高い音の一点ドがたくさん出てきたり、一番低いファの音ばかりとなるなどの場合は、曲の最高音が2点二(レ)になるように移調したり、反対に曲の際低音がみになるように移調するなど曲によって臨機応変に変えていきましょう。

高齢者の音楽療法で選曲する際の注意点②テンポ感

高齢者を対象に歌唱活動を行う際には、キー(調)だけではなくテンポにも気をつける必要があります。

速い曲は速く、ゆったりとした曲はゆったりするテンポで弾くことが大前提でありますが、速い曲を私たちのような年代が歌うような速さで高齢者の方を対象に弾いてしまうと、歌詞を目で追えなくなってしまったり、口が回らなくなってしまうので注意が必要です。

高齢者を対象に音楽療法活動する際の全般に言えますが、対象者が達成感を得られることを第一に伴奏をすることが大切です。

高齢者の音楽療法で選曲する際の注意点③伴奏

高齢者を対象とした歌唱活動の中で、私が大切にしていたことは伴奏でした。

特に、童謡や唱歌などを歌うとき、子供っぽい伴奏になってしまうとクライアントから侮辱しているのでは、と思われてしまうことにつながりかねません。

私たち、音楽療法士は常にクライアントに尊重している意思を示すためにも、対象者に合った伴奏、すなわち、大人のような伴奏をするように心がけましょう。

 

高齢者の音楽療法の曲を選曲するときに使用したおススメ楽譜

前置きがすっかり長くなってしまいましたが、以上のことを踏まえて私がフリーの音楽療法士として高齢者を対象にセッションしていた時、非常にお世話になった楽譜トップ3を発表いたします。

今ではすっかりボロボロになるくらい使い込める楽譜たちばかりなので、これから高齢者を対象に音楽療法をやられる方は、ぜひ、参考にしてみて下さい。

音楽療法士がおススメする高齢者楽譜①歌謡曲のすべて

高齢者の音楽療法をこれから行っていく方でしたら、絶対に持っていてほしい一冊です。
音楽療法界で通称・赤本といわれる楽譜。

むしろ、この本無くて高齢者領域で音楽療法をやっているなんて言えないくらいの本だと私は思ってます。

値段は正直中々な値段ではありますが、私はこの本一冊で年間約500回近いセッションをできたのは、間違いなくこの本のお陰だと思って居ります。

高いと思わずこの本を購入することは間違いなく必要経費なので、高齢者領域でこれから音楽療法をするという方は、ぜひ迷わずに購入して下さい。

音楽療法士がおススメする高齢者楽譜②野ばら社シリーズ楽譜


とにかく安くてたくさんの曲数が入った楽譜が欲しいという方には、野ばら社から出版されている楽譜がおススメ。

何より曲数と価格が魅力的な出版社です。

楽譜屋さんや楽器屋さんにいかなくても、一般書店で手に入れられるという点も購入者にとっては非常にうれしいところ。

ただし、コードや伴奏が書かれていないものも多いため、コードなしでは伴奏をすぐに弾けないという方は注意が必要です。

私はお金がない駆け出しの音楽療法士だったころは、野ばら社の楽譜一冊でセッションを行っていましたが、今では背表紙がすっかり剥がれ落ちるほどボロボロになるまで使い込みました。

音楽療法士がおススメする高齢者楽譜③菅田文子先生シリーズ

高齢者が歌いやすい適正キー(調)に移調するのが面倒くさい、時間がないという方向け。

菅田先生が編曲された楽譜は、全てキー(調)が高齢者の方でも歌いやすいように編曲されています。

また、演奏しやすいキー(調)に移調しているので、セラピストにも嬉しい楽譜がたくさん詰まっています。

菅田先生の編曲された楽譜の中でも、特に私はノスタルジー編の楽譜集を活用しておりました。

童謡・唱歌から、演歌・歌謡曲まで一冊の中に幅広いジャンルの歌が収録されているので、音楽療法のセッション現場ですごく役に立った一冊です。

高齢者の音楽療法で楽譜に収録されていない曲を使用する場合

私は高齢者を対象にした音楽療法を行う際は、この3冊でほぼ行うことができていましたが、時折クライアントからのリクエストやセッション内容によっては、この3冊の中に収録されていない曲を音楽療法で扱う場合があります。

そんなときに私が非常に活用していたのが、ヤマハのぷりんと楽譜

セッションの準備は、基本前日の夜しか時間がなく、楽譜を書店や楽器店に探しに行く時間がないことも多かったのですが、ヤマハのぷりんと楽譜では家にいながらカード決済ですぐに楽譜を購入することができるので、毎日セッション漬けの頃は非常にありがたい存在でした。

また、一曲単体で購入できるので、楽譜にかけるお金も最小限に抑えられるのも非常にうれしいポイントでした。

ヤマハのぷりんと楽譜はこちら→ぷりんと楽譜

 

高齢者の音楽療法のおすすめ楽譜のまとめ

いかがでしたか。

先ほどもお伝えしましたが、私はフリーの音楽療法士として高齢者を対象にした音楽療法を行う際は、先ほど紹介した3冊の楽譜でほぼ行うことができました。

まだまだ駆け出しの音楽療法士は、楽器購入や施設までの移動費などにお金もかかり、中々手元にお金が残らない日が多いかもしれません。

しかし、楽譜のコストを最初はなるべく抑えても十分に音楽療法セッションはできるので、まずは今回紹介した3冊を用意してどんどんセッションを行ってみて下さい!!

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