「うちの子、目が合わないんです」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
赤ちゃんの頃から、あまり目を合わせてくれない。
名前を呼んでも、まるで聞こえていないような反応。
話しかけても、視線はどこか遠くを見つめているよう。
もしかしてこの子、気持ちが通じていないのかな…?
もしかすると、親として、不安やさみしさを感じる瞬間かもしれません。
確かに、視線が合うことはコミュニケーションの一つのサインです。
でも、それだけで子どもの“つながる力”を判断することはできないと私は考えています。
視線を合わせることが苦手でも、音やリズム、体の動きでしっかり反応を返してくれるお子様は時折見かけます。
もしかすると音楽療法の現場にて、“目が合わなくてもつながれる”経験ができるかもしれません。
たとえば――
🎵 子どもが好きなメロディーを弾いたとき、体を揺らした
🎵 一緒に鳴らした鈴の音に、ほんの少し顔を向けた
🎵 「またやって」と言わなくても、ピアノの音をじっと待っていた
そんな一つひとつの反応に、子どもなりの「伝えよう」「関わろう」とする姿があるのです。
言葉や視線だけでは見えにくかった子ども自身の“伝えたい気持ちが、音を通して表れることがあります。
音楽療法では、子どもに何かを「教える」のではなく、今その子にある反応や感情を“引き出す”関わりを目指します。
だから、目が合わなくても大丈夫。
ことばが出なくてもかまいません。
大切なのは、その子が「音」にどう反応するか。
どんなときに、どんなふうに気持ちが動くのか。
その小さなサインをていねいに見つけていくことです。
お子さんが視線を合わせてくれない時、
「わたしとつながりたくないのかな」
「やっぱり障害なのかな」
そんなふうに感じてしまう親御さんは少なくないかと思います。
でも、視線が合わない=関われないということではありません。
お子さんには、お子さんなりの「つながり方」があるんです。
その一つのきっかけが、音楽療法かもしれません。
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