他の子に比べて、言葉を発することが少ない気がする…。
そんな子どもにたくさん言葉を話してほしいと思ったら、まずは他者とやり取りをすることが楽しいと感じてもらうことが大切です。
しかし、やり取りを楽しむと聞くと、言葉を話せないと、他者とやり取りが楽しいと感じられないのでは…?と思う方もいるかもしれません。
そんな時にお勧めしたいのが、音楽療法。
音楽療法とは、音楽を用いた健康支援のことを言います。
音楽療法では、言語理解が難しい子でも、音楽を使った非言語によりやりとりをすることが可能なので、言葉が少ない子でも楽しみながら参加することが可能になります。
言葉が少ない子には、やり取りを「楽しい」と感じてもらうことが大切
言葉が少ない子に対して、「もっと言葉を話してほしい」「言葉を増やしたい」と思うのであれば、まずは他者とやり取りをすることが楽しいと感じてもらうことが大切です。
発達障害のある子や発達がゆっくりな子の中には、他者意識が乏しく、他者とのやり取りが楽しいと感じにくい子も多くいます。
そんな子どもに対して、言葉を使わずやり取りを楽しんでくれる方法の一つに、音楽を用いたコミュニケーションがあります。
例えば子どもが一回タンバリンを叩いたとします。
それに対し、セラピストはその子どもが叩いた強さと同じような音で、ピアノで和音を1回弾きます。
それを受けて、今度は子どもが2回タンバリンを叩いたとします。
セラピスト(ここでは音楽療法士のことを指します)は、再び子どもが叩いたタンバリンの音の質に近い音で、ピアノで和音を2回弾きます。
…このやりとり、言葉は一切使っていないですが、他者とコミュニケーションをしていると言えます。
どんな子も、いきなりこのようなやりとりができるわけではありません。
このような行動を引き出すには、数回、あるいは数ヶ月以上のセッション回数を重ねる必要がある場合が多いです。
しかし、このように対象となる子ども(音楽療法ではクライアントといいます)に対して、音楽的コミュニケーションをするように、音楽を意図的・効果的に活用し、目標に向けた行動変容を促すセラピーのことを、音楽療法と言います。
音楽療法というと、【療法】という言葉のイメージの影響か、どこか「癒しの音楽を聴くもの」と思われがちです。
そのような音楽療法も中には存在しますが、音楽療法士が実際に行うことが多いのは、先ほどあげたようなクライアントが積極的に参加するように、音楽の持つチカラを意図的・効果的に使って行動を促すという、人によってはアクティブなセラピーかもしれません。
言語を使わないからどんな子でも参加しやすい
音楽療法に限らず、日本でも最近様々なセラピーが増えてきましたが、中には言語理解ができないと難しいものなども存在します。
ですが、音楽療法は非言語でもやり取りが可能な、音楽のチカラを用いて行います。
そのため、言語理解が難しい子どもでも、参加することができます。
また、音楽には機能が存在します。
音楽の機能についてものすごくざっくり説明すると、音楽を聴いていると、「そろそろBメロに行きそう」「そろそろこの歌が終わるな」という、いわば道標のようなものです。
この機能の効果を意図的に使うことで、言語理解が難しく、不安が強い子どもや見通しを持ちにくい子どもでも、安心して参加できる環境を作ることができます。
もし今、子どもの言葉が少ないことが気になるという方は、一度、音楽療法を体験されてみてはいかがでしょうか?




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