つい他の子と比べてしまうママは子供のいいところをたくさん見つけられる

子育てをしていると、これまで知らなかった方々と出会うことがグッと増えます。

私も今未就学児の一児の母ですが、子供を産んでから支援センターやら子育てセンターやらに行くようになり、そこでは子供を産まなければ知り得なかったような子供と同じ学年の子を持つママたちに出逢います。

そんな新しい出会いに対して、

「子育て頑張っているママって私だけじゃないのか!新しい人たちと知り合うこと増えて楽しいわ〜!」

という方もいれば、

「子供を遊ばせればいいからお母さんたちとの交流は控えたい…ほっといてくれ…」

という方もいるかもしれませんが、どちらのタイプにしてもこのような子供の集まり場所に行ってついつい気になっちゃうのは、他のお子さんと自分の子供の差ではないでしょうか?

私も出産した直後はそんな一人になっていまして、我が子は特に早生まれということもあり、同じ学年の4月生まれの子供と比べると、お兄ちゃんと弟みたいに見えてしまうこともしばしば。

うちの子が寝返りを打てた!という頃には4月生まれの子はハイハイしていたり、うちの子がつかまり立ちできた!という頃には4月生まれさんはスタスタ歩いていたり…。

子育てに限らず、他人と自分を比較してもあまり得になることはないとわかりつつも、やっぱり他の子達と比べてしまうのは、子育て経験をしている方でしたら誰でもあるのではないではないでしょうか?

しかも、やっかいなのは他の子供と自分の子供を比べてしまう時って、大体が自分の子供ができないところについて比べてしまっちゃうのが人間ではないでしょうか。

「他の子に比べてうちの子、なんて落ち着かないんだろう…」

「他の子に比べてうちの子、手先不器用じゃない?」

「あの子達お片付け上手なのに、うちの子全く片付けられないじゃん…」

などなど、他のこと我が子を比べたときにできないところに対してものすごく反応してしまう。

私も子供が早生まれのこともあってか、他の子と比べて「奥さん、まだここに埃が残ってるわよ」発言をする姑ばりに、我が子のできないところばかり比較していた時期があります。

しかし、母ではなく音楽療法士として見ると、子供の「できないところ」と一見思うところに、実は子供の「できる」ところが詰まっていたりします。

例えば、何かリトミックなどの集団活動にて、他の子がじっと先生の話を聞いて待っているのに対してあなたの子供があちこち走り回ってしまうのを見て、「他の子に比べてうちの子、なんて落ち着かないんだろう…」と思ったとします。

ですが、よくよく見て見ると、あちこち走り回る前、10秒でも座って待つことができていませんでしたか?

ということは、子供は10秒待つことが「できる」ということが言えます。

また、何か工作などの活動の様子を見て、他の子供がさくさく作業を進めているのに比べ、我が子がスローペースで作業しているのを見て、「他の子に比べてうちの子、手先不器用じゃない?」と感じたとします。

ですが、ゆっくりでも自分のペースで作業を進めているのであれば、ゆっくりならば作業が「できる」という見方ができます。

私自身も他の子と比べて「うちの子できないところだらけじゃない!」なんて思っていた時期もありましたが、できないところに気付けるというのはモノの見方を変えればできるところにもすぐに気付ける能力ではないか?とそのとき私は感じました。

ですから、今、他の子供と比べてしまうママさんがいたら気づいて欲しいのです。

ほんの少し見方を変えるだけで、あなたの子供はできることがたくさん潜んでいるかもしれないということを。

私が大切にしている言葉の一つに、音楽療法界の超有名な先生である山松先生の言葉があります。

それは音楽療法は何かを治すのではなく、音楽療法士と対象者が音楽の中で関係性を築き、対象者の良いところを伸ばすという言葉です。

山松先生はこのことを「健康性の発見と開発」とおっしゃっていますが、例えば、先ほど挙げた10秒なら座って待つことができるのであれば、そこを音楽療法士が音楽を用いて10秒から20秒待てるように支援をするなど、できるところ、良いところをより伸ばす方向で関わりを持ちます。

もし今、子供ができないところばかりで気になってしまうという方がいましたら、一度音楽療法を体験してみてください。

音楽療法士目線から見ると、実はできることがたくさん見つかるかもしれません。

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