あんたがたどこさを使った0円かつピアノや音源がなくてもできるレク

【あんたがたどこさ】って日本にいると本当に素晴らしい歌だと思います。

だって、ほとんどの日本人が老若男女歌うことができる、数少ない歌だからです。

そんな歌を、高齢者を対象とした音楽レクで使わない手はない‼︎

ということで、高齢者と児童を専門に音楽療法をしている私柳川が、普段行っている【あんたがたどこさ】の歌を使った、0円かつピアノなどの音源が全くなくてもできる音楽レクをご紹介します。

 

【あんたがたどこさ】を音楽レクで使うならアカペラでOK

先ほどもお伝えしましたが、【あんたがたどこさ】の魅力は、日本人の老若男女ほとんどが歌詞を見ないでも歌えると言うこと。

ということは、ピアノや音源がなくてもほとんどの方が歌えるということです。

ですので、基本この歌を使うときは伴奏などを使わずにアカペラで自信を持って歌っていきましょう。

 

【あんたがたどこさ】をだんだんとレベルアップしていくレク

今回ご紹介するレクというのは、【あんたがたどこさ】を使って三段階にレベルアップしていく活動です。

ポイントは、

  1. 多くの人が取り組みやすいレベル
  2. ちょっと意識をしないといけないレベル
  3. 普段とは違う意識をしないといけないレベル

という形でレベルアップしていると言うことです。

それでは順にご紹介いたしましょう。

レベル①【あんたがたどこさ】をまず手拍子しながら歌う

まずはシンプルに四部音符のリズムで、【あんたがたどこさ】を歌いながら手拍子をしましょう。

デイサービスに通われる高齢者の方でしたら、多くの方が成し遂げられるレベルかと思います。

レベル②【あんたがたどこさ】の「さ」と「せ」のみ手拍子

次に、【あんたがたどこさ】の歌詞に出てくる「さ」と「せ」のみ手拍子をします。

いわゆる【あんたがたどこさ】の歌でまりつきをするタイミングのところです。

他の歌詞では手拍子をせず、この「さ」と「せ」とみ手拍子をするのがポイントです。

レベル③【あんたがたどこさ】の「さ」と「せ」のみ手拍子をしない

最後は、【あんたがたどこさ】をレベル①の手拍子をしながら歌うのですが、ここで歌詞の「さ」と「せ」のみ手拍子をしない活動をします。

多くの人は、この歌を使って「さ」と「せ」でまりをついたり何か行動をすることの方が習慣化されています。

そこで、あえてその「さ」と「せ」では何もしない、いわゆるいつもやってはいないことをするのです。

これはすごくシンプルな遊びなのですが、普段やっていないことをするには意識をしなければいけません。

この意識をしながら歌うことが、より効果のあるデュアルタスク、二重課題になるのです。

デュアルタスクとは、二つの動作を同時に行うこと。

日常生活を例に挙げると、メモをしながら電話で話すなどがあります。

このデュアルタスクは脳の活性化につながるといわれ、認知症予防にもよく取り入れられます。

この【あんたがたどこさ】のレベル③の活動は、より脳が活性化するような内容となっています。

簡単そうだけど、一見頭はフル回転な活動を、ぜひ現場でもお試しください。

 

【あんたがたどこさ】のレクで楽器を使いたいのであれば

この活動を楽器を用いて行いたいと言う場合は、太鼓系の楽器がいいでしょう。

そして、もし可能であれば全員が同じものだったり、似たような太鼓を持つことで共有体験につながるのでおすすめです。

共有体験とは、他者と同じ楽器などのものを持って同じ活動をすることで、他者意識や共感へと繋げる活動のことをいいます。

詳しくはこちらの記事に書いておりますので、よければご覧ください。

放課後等デイサービスでできる室内音楽レクリエーションネタ

中でも私がおすすめなのは、サウンドシェイプという楽器。

これは5個の同じ素材だけど形が異なった、いわゆる似たような太鼓がセットになっています。

太鼓を一つ一つ購入しようとすると、なかなかコスパがかかるので大変です。

そんなとき、コスパよくなるべく多くの太鼓系の楽器を揃えたいのであれば、サウンドシェイプはかなりおすすめです。

あとは、大きめのフレームドラムを2〜3個用意して、一つの太鼓を2〜3人で一緒に囲んで叩くというのも、共有体験にもなります。


私も音楽療法や音楽レクの現場でフレームドラムはかなり活用していますので、数個持っておくとかなり使えます。

てなわけで、こんな感じでこのサイトでは高齢者と児童専門の音楽療法士が、いろんな音楽ネタを発信しているので、よかったら他にも見てくださいな〜^^

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