子供の音楽療法の効果とは?【児童編】

これまでこのブログでは音楽療法に関する情報を発信してきましたが、改めて音楽療法の効果とはいったいなんなのかについてまとめて行こうかと思い、今回の記事を執筆することにしました。

音楽療法という言葉は聞いたことあるけど、音で人を癒す人なのか。

音楽療法士という仕事に興味関心があるけど、よくわからない部分が多い。

そんな方は、ぜひ今回の記事を読んで音楽療法に関する知識理解を深めていただければ幸いです。

 

子供の音楽療法の効果とは?【音楽療法体験のお知らせ】

この度、川崎市内のコワーキングスペースいいんだよ様にて、音楽療法を開催することになりました。

音楽療法に興味があるけど、受ける機会がないという方や、子供の発達が気になるけど、何かやらせてみたい…などなど、ご興味がある方や参加してみたい方、そして子供の発育にお悩みを持つ方などはお気軽にお申し込みください。

発達障害児対象の音楽療法を川崎で定期開催します‼︎

 

子供の音楽療法の効果とは?【音楽療法とは】

まず初めに、音楽療法とは一体なんなのかについてお話をしていきます。

音楽療法とは、音楽の持つ様々な働きや力を意図的・計画的に用いて、障害や疾患のある方などに対し、心身の機能の維持向上、生活の質の向上を目標・目的として行われることをいいます。

実は日常生活にも音楽を意図的・計画的に取り入れられている場面はたくさんあります。

音楽療法ではプログラムを組んで行う場合があるのですが、最初に【挨拶の歌】、そして活動の終わりには【終わりの歌】となる歌を歌うことがありますが、これは歌によって今から始まる意識、そしてこれで活動が終わる意識を持ってもらうために音楽を活用しています。

日常生活では、お店の開店時間と閉店時間に音楽がなると思いますが、それと全く同じということが言えるでしょう。

このような音楽の持つ働きや力を用いて、社会的問題行動の軽減や情緒の安定などに導くように活動するのが音楽療法と言います。

 

子供の音楽療法の効果とは?【児童編】

音楽療法は様々な方を対象に行われます。

大きく分けると、児童・成人(精神)・高齢者の3つに分けられ、私はこれまで児童と高齢者を専門的に音楽療法の実践をしてまいりました。

今回はその中でも児童領域の音楽療法についてお話をしていきます。

児童を対象とした音楽療法ではどのような効果があると言われているのかというと、もちろん個人差はありますが、

  • コミュニケーションの向上
  • ソーシャルスキルの向上
  • ADHDの症状改善

などがあると言われています。

子供の音楽療法の効果とは?〜コミュニケーションの向上〜

音楽の1番の魅力は、言葉がなくても関わりを持つことができることです。

音楽療法では、発語が難しいなど言語でのコミュニケーションが難しい子供に対して、即興音楽などを用いてコミュニケーション能力向上へと導く活動を行います。

私は今、NRMT(ノードフ・ロビンズ音楽療法)を学んでいますが(現在、育休中)、ノードフ・ロビンズ音楽療法とは即興音楽を通じて対象者の子供の自発的な反応を引き出し、音楽でコミュニケーションを深めていく音楽療法です。

そう、言語コミュニケーションが難しいという子供でも、音楽療法では個人差はありますがコミュニケーションが深められる可能性があるものなのです。

子供の音楽療法の効果とは?〜ソーシャルスキルの向上〜

ソーシャルスキルというのは、社会で生きていく上で必要な適切な行動や技術のことを言います。

音楽療法では、音楽を用いて活動するので、まず楽しいということあります。

トレーニングというと、なんだか辛いことをするとかそんなイメージがつきそうですが、音楽があることで楽しみながらトレーニングすることができます

また、音楽療法でどのようにソーシャルスキルトレーニングを進めていくのかについては、過去の記事にまとめていますのでそちらをご覧ください。

発達障害のある子どものソーシャルスキルトレーニングの音楽療法とは?

子供の音楽療法の効果とは?〜ADHDの症状改善〜

こちらはリタリコ様の記事に書かれていたのですが、音楽療法は小脳を鍛えることで、ADHD(注意欠如・多動症)の症状改善に期待ができると書かれていました。

また、音楽療法ではデュアルタスク活動が取り入れられることがあります。

デュアルタスク活動とは二つ同時に別々のことをすることを言い、電話をしながらメモを取るなどが例としてあります。

音楽療法でのデュアルタスク活動は、歌いながら楽器を鳴らす、歌いながら体を動かすなどがありますが、このデュアルタスク活動はADHDにも効果的とかばチャンネルにてお話があります。

 

子供の音楽療法では様々な音楽の働きを用いて効果に向かって実践をしていく

このように、音楽料とは様々な働きやチカラを用いて目標・目的達成に向けて実践を繰り返していきます。

結論、今日やって明日結果が出るということはありません。

ですが、繰り替えし実践を行うことで目標・目的達成できるように、継続して行うのが音楽療法となります。

 

川崎市以外にお住まいの方で子供の音楽療法を体験したい方は

川崎市で行われる音楽療法体験会に参加したいけど、遠くで参加できないというからもいらっしゃるかと思います。

そんな方は、まだエビデンスが少ないですが、近年多くの人が研究をしているオンラインによる音楽療法にお申し込みください。

全国どこからでも受けられるオンライン音楽療法のご案内

 

子供の音楽療法の効果とは?【児童編】まとめ

いかがでしたでしょうか?

音楽療法という言葉は広まりつつありますが、今回の記事を読んで初めて音楽療法の効果を知ることができたという方もいらっしゃるかと思います。

今回の記事を読んで、音楽療法を受けてみたいと思っていただければ嬉しいです。