発達障害のある子供に習い事をさせようと思っても、過去に発達障害があることで習い事を断られてしまった…そんな方はいませんか?
ネットで検索していると、発達障害を理由に習い事をさせようと思ってみても障害があることを理由に断られてしまった方をよく見かけます。
子供のためを思って習い事を始めようと思ったのに、断られてしまったらショックで立ち直れない…そんな方も多いはず。
今回はそんな方におすすめしたい、音楽療法についてお話をしていきます。
音楽療法は習い事ではありません。
音楽を用いたセラピーです。
ではなぜ、習い事を断られてしまった方に音楽療法をお勧めしたいのか。
それは、音楽療法では音楽を用いて楽しみながら順番を待つことや椅子に座ること、お友達とのコミュニケーションなどのソーシャルスキルを学ぶことができるからです。
もし今、発達障害のある子供に何か習い事をさせたいと思っているけれど、断られてしまったという方は、最後まで読んでいただければ嬉しいです。
発達障害を理由に習い事を断られた方におすすめしたい音楽療法とは?
まず、音楽療法とはいったい何なのかについてお話をします。
音楽療法とは、音楽の持つ様々な機能や働きを意図的・計画的に用いて、心身の機能の維持向上や生活の質の向上、社会的問題行動の減少などを目標・目的において行われるセラピーのことです。
例えば、音楽に合わせて楽器を鳴らしている時に突然音楽が止まったら、あなたはどうしますか?
「えっ?どうしたの?」と思い、おそらく多くの人は楽器を鳴らすのをやめますが、これは即時反応活動と言って即座に音楽の変化を耳で聞いてどうするか考えるというものです。
音楽のこのような働きや効果を用いて、行動変容などの目標・目的に向かって活動していくのが音楽療法というのです。
音楽療法では習い事前に必要なソーシャルスキルを学ぶことができる
音楽療法では様々な効果があると言われていますが、効果の一つにソーシャルスキルを身につけるというものがあります。
ソーシャルスキルとは簡単にいうと、生きていく上で必要な技術などのことを言います。
具体的な例を挙げると、先生がお話ししている時は黙って聞く、椅子に座って待つ、順番を守るなどがあります。
発達障害のある子供の中には、何らかの原因でこのようなソーシャルスキルを身につけづらい子供も多いです。
しかし、音楽療法では音楽を用いて楽しみながら、まるで遊んでいるような中でソーシャルスキルを学ぶことができるのです。
音楽療法で習い事に必要なソーシャルスキルを学ぶ例
例えば、音楽療法では他者とコミュニケーションをとる場面が設けられることがあります。
発達障害のある子供の中には、他の子どもとコミュニケーションをとるのが難しい子供もいますが、音楽療法では言語を使わず、適切な距離を取りながらコミュニケーション促進をすることがあります。
活動例として、大きな布を一緒に持って音楽に合わせて振るという活動です。
適切な距離感を保ちつつも、他者と一緒に音楽に合わせて布を振ることで音楽と、そして他者と一体感を感じることができます。
また、順番を待つ活動では、子供に人気なツリーチャイムを順番に鳴らす活動を行います。
順番に鳴らす活動を通じて、「待っていれば自分が鳴らす番が来る」ということを身につけていきます。
そして、それが社会生活に般化できるように活動をしていくのが、音楽療法なのです。
発達障害を理由に習い事を断られたとしても諦めないでほしい
発達障害を理由に習い事を断られてしまった経験がある方にとって、もう2度と習い事はするもんかとそんな気持ちになったかもしれません。
ですが、もしかすれば音楽療法を通じて他者とのコミュニケーショや順番を待つこと、椅子に座ることなどのソーシャルスキルを身につけることで、もしかすると習い事を再び習うことができるかもしれません。
発達障害を理由に習い事を断られた子供たちの指導もします
私は音楽療法だけではなく、ピアノ講師の資格も持っています。
もし、音楽療法にて椅子に座ることなど習い事を習えるソーシャルスキルが身についた後は、過去に習い事を断られたことのある子供でも、ピアノのレッスンをすることは可能です。
これまで音楽療法士として様々な障害の子供たちと接してきた経験から、障害への理解、知識はありますので、まずはお気軽にご相談いただければ嬉しいです。
習い事を断られた発達障害児向けの音楽療法体験会を開催
今回、発達障害を理由に習い事を断られたことがある方でもお気軽に参加できる音楽療法を開催することになりました。
先着順での受付のため、ご希望の方はお早めにご連絡いただければ幸いです。
詳細はこちらのブログにて記載しています。
川崎市以外にお住まいで習い事を断られた発達障害児向けの音楽療法を体験したい方は
川崎市以外にお住まいで、体験会に参加できないけど音楽療法を体験したいという方向けに、オンラインでの音楽療法をご用意しました。
オンラインでの音楽療法はまだエビデンスが少ないですが、オンラインコミュニケーションが主流となった今、期待できる一つの音楽療法と言えます。
zoomがあればできますので、お気軽にお申し込みください。
発達障害によって子供の習い事を断られた経験のある方へまとめ
習い事を断られた経験がある方にとって、再び習い事を再開するのはハードルが高いかもしれません。
ですが、もしかすれば音楽療法によって再び習い事ができるかもしれません。
個人差はありますが、この機会に音楽療法の効果を体験してみてはいかがでしょうか?
最近のコメント