(※2020年10月7日更新)
みなさん、こんにちは^^
音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。
いよいよあと数日で今年も終わり。
だんだんと秋から冬に近づく11月ですが、今回はそんな11月にぴったりのリトミック&児童音楽療法の歌を6選まとめてみました。
季節を感じられる活動を考える際に、ぜひ参考にしてくださいね^^
11月の選曲は一年の中でも非常に困難
これは私個人的な感想かもしれませんが、11月が一年の中でも選曲するのが非常に大変でした。
まだ冬という季節でもなく、かといって秋らしい季節よりも寒さが厳しくなっているので、秋と冬の二つの季節が交差する時期ということで、選曲していると「そもそも11月の季節感とはなんぞや??」という気分になってしまっていたんですよね…。
ですが、安心して下さい。
そんな中でも秋と冬が交差する11月らしさを感じられる曲を、今回はピックアップしてみました。
【11月のリトミック曲】證誠寺のたぬきばやし
老若男女問わず知られている【♪證誠寺の狸囃】。
なんだか秋が深まると、たぬきさんを思い出すのはなぜでしょうか。
それはともかく、リズムがはっきりした曲なので、楽器活動などにおすすめな一曲です。
2チームに分かれて合奏すると◎
私が【♪證誠寺の狸囃】を使用する際には、2チームに分かれて合奏することが多かったです。
この曲は、♩♩♫♩のリズムで構成されている曲です。
このリズムを生かして♩♩のリズムで鳴らすチームと、♫♩のリズムで鳴らすチームで分かれ、自分の役割分担を目的に行っていました。
より役割をはっきりさせるために、♩♩のリズムで鳴らすチームは太鼓系で、♫♩のリズムで鳴らすチームは鈴系の楽器を選択するといいでしょう。
なかなかすぐに上手くいかないかもしれませんが、繰り返し行うことで小さなお子さんでもしっかりとパートに分かれて演奏してくれますよ。
【♪證誠寺の狸囃】の楽譜はこちら
【11月のリトミック曲】やきいもグーチーパー
だんだんと冬が近づいてくると、あたたかいものが食べたくなりますよね。
そんなあたたかいものの代表として挙げられるのが【♪やきいもグーチーパー】。
歌に合わせてグーチョキパーの動作をするだけでも、体があたたまるのでこの時期にはおすすめです。
グーチョキパーの手遊びに慣れてきたら、足を使ってグーチョキパーにするなどバリエーションを変化させるといいでしょう。
チョキの動作が難しいお子さんも
私は発達障害のお子さんやグレーゾーンのお子さんを対象に音楽療法活動を行っていたのですが、グーチョキパーの中でも特にチョキの動作は難しいお子さんが多いです。
中でも言葉が遅れ気味なお子さんにチョキが苦手な子が多いような印象があるので、チョキの動作が難しいお子さんがいる場合は【グーパーパー】や【グーグーパー】などチョキを除いて行うといいでしょう。
チョキの動作も繰り返し練習していけば出来るようになることも多いので、お子さんの一人一人の成長に合わせて活動内容を考えていきましょう。
【11月のリトミック曲】たき火
寒くなる季節には、ストーブや暖房など火元の側から離れられなくなりますよね。
そんな時期にぴったりなのが、【♪たきび】。
歌の中に出てくる「さざんか」の花が咲く時期も10~12月ごろと言われているので、まさに11月にもってこいな歌です。
ミニスティックを鳴らしながらの活動がおすすめ
【♪たき火】の歌にぴったりなのは、スティックを使った活動です。
ドラムスティックでは子供にとっては長すぎてしまうので、通常のスティックの半分くらいの長さにカットしたミニスティックを使って活動するといいでしょう。
曲に合わせて♩♩のリズムで鳴らすも良し、♫♩のリズムでも、♫♫のリズムでも鳴らして、四分音符、八分音符などを学ぶこともできます。
また、音楽療法では順番を待つ練習として、2小節歌ったあとにフレームドラムを提示して1つ太鼓を鳴らすという活動も行っていました。
順番を待つ練習に、見通しが持てる音楽は非常におすすめなので、ぜひ実践してみて下さいね。
また、ミニスティックの作り方は過去のブログに書いています。
【11月のリトミック曲】北風小僧の寒太郎
1974年のNHK「みんなのうた」で発表された【♪北風小僧の寒太郎】。
私は北島三郎が歌う【♪北風小僧の寒太郎】を聴いて育った人間なのですが、最初に歌ったのはまちゃあきなんですね。
今回、このブログを書くために調べて初めて知りました。
このブログを読んでいるあなたは、【♪北風小僧の寒太郎】を北島三郎を聴いて過ごしましたか??
それともまちゃあき派でしたか??
大判スカーフを使って北風を作ろう
この曲には、大判スカーフを使う活動がおすすめ。
生徒さんや親御さんと一緒に、大判のリトミックスカーフを持って歌詞の「ひゅーん」の言葉に合わせてジャンプをして北風を作るととっても盛り上がります。
また、使用する大判スカーフの色も青色系にすると、より北風感がでるのでいいでしょう。
【11月のリトミック曲】まつぼっくり
「♪まつぼっくりがあったとさ~」の歌詞でおなじみの【♪まつぼっくり】。
松ぼっくりの実が見られるのは10~12月と言われているので、11月の季節にもぴったりですね。
余談ですが、昔とある松ぼっくりにすごく詳しいお子さんから、横に広がっている太っちょ松ぼっくりは同じように横に草木が伸びる松から、縦にみょ~んと長い松ぼっくりは同じように縦長の松から実がなるということを教わりました。
あの時教えてくれた子のおかげで、いつもこの歌を歌うときにはそんな話をさせていただきます。
【♪まつぼっくり】は手遊び歌で盛り上がろう!!
【♪まつぼっくり】の歌と言えば、手遊びしながら歌うのが鉄板でしょう。
細かな動作よりも、大きな動きの粗大運動中心の手遊び歌となっているので、発達におくれのあるお子さんでも比較的取り組みやすい手遊び歌となっています。
リトミック講師の方や児童領域で音楽療法をされる方は、ぜひ動画を見て【♪まつぼっくり】の手遊びをマスターしちゃってくださいね^^
【11月のリトミック曲】げんこつやまのたぬきさん
もう一つ、手遊び歌と聞いて忘れてはいけないのが【♪げんこつやまのたぬきさん】。
この歌の原曲は、愛知県から新潟県の一部にかけて伝わるわらべうたと言われています。
私たちが知っている手遊び歌としての【♪げんこつやまのたぬきさん】は、1970年のNHK「おかあさんといっしょ」で放送されたことで広まったようです。
リトミック研究センターの【♪げんこつやまのたぬきさん】が面白い!!
YouTubeで調べてみると、リトミック研究センターが何やら一風変わった【♪げんこつやまのたぬきさん】の動画をアップしていました。
【♪げんこつやまのたぬきさん】の他に、「アフリカやまのぞうさん」「たのしいもりのりすさん」に替え歌した手遊びを紹介されていました。
おうちでもできるリトミック活動として紹介されていたので、今、オンラインなどで指導をしているリトミック講師の皆さんは参考にされるといいかもしれないですね。
【リトミック曲】これまで紹介した季節に合わせたリトミックソング
このブログでは、これまで季節に合わせた高齢者の音楽療法おすすめソングを紹介してきました。
よろしければこちらも参考にして下さい。
11月におすすめなリトミックの曲6選まとめ
いかがでしたでしょうか??
11月の季節感を味わえる曲を選ぶのはなかなか難しいかもしれませんが、手遊び歌などを中心に体をあたためる活動を行うのもいいですね。
これから11月のリトミック活動や音楽療法セッション内容を考える際に、参考にしていただけると嬉しいです。
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