音楽療法士が勧める!!5月の高齢者におすすめな歌~こいのぼり~

みなさん、こんにちは。

音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。

もう気がつけば、あと1ヶ月もしないうちに5月の大型連休がやってきますね。

今年のゴールデンウィークも、昨年同様コロナの影響により旅行に行ったりなどはできなさそうですが、たまにはお家で楽しめるような連休を過ごすのも良さそうですね。

そんな5月の大型連休中に迎える5月5日の端午の節句ですが、そんな時期に思い出す歌といえば【♪こいのぼり】ではないでしょうか。

こいのぼりにまつわる有名な歌は大きく二つありますが、今回は「♪屋根よりたかい こいのぼり」の歌詞で始まる【♪こいのぼり】にまつわるお話をまとめてみました

この歌は高齢者領域や児童領域の音楽療法でもよく扱っていましたが、日本人にとってとても馴染み深い歌でもあります。

リトミック活動や高齢者施設などの音楽レクレーションなどで【♪こいのぼり】を使用する際に、このブログに書かれているような豆知識や話題も一緒に提供すると、回想や子供達、参加者の皆さんの興味関心につながるかもしれません。

このブログを読んでいる方の中に、これからの季節にこの歌を扱うというリトミック講師や介護士の方がいらっしゃいましたら、今日の記事を参考にしていただけると嬉しいです。

 

【5月の高齢者・児童おすすめ曲】そもそもこいのぼりっていつから始まった??

そもそもこいのぼりは、一体いつから始まった行事なのでしょうか。

調べてみると、5月5日の「子供の日」が休日となったのは昭和23年(1948年)と言われています。

こいのぼり自体の始まりを調べてみると、日本鯉のぼり協会のHPに

江戸時代、武士の家が生まれた男の子の出世を願って馬印や幟を揚げていたのを、庶民が真似をして縁起物の鯉を幟に描いて揚げるようになったと言われています。

(引用:日本鯉のぼり協会HP)

という記載がありました。

国民の休日となったのは最近のことですが、行事としては江戸時代から行われているとても歴史が長いものなんですね。

 

【5月の高齢者・児童おすすめ曲】こいのぼりの曲はいつできた??

そんな歴史あるイベントの歌である【♪こいのぼり】ですが、この歌は一体いつ頃に作られた歌なのでしょうか。

調べてみると、この【♪こいのぼり】という歌は昭和6年の12月刊の「エホンショウカ(ハルノマキ)」に【♪コヒノボリ】と掲載された曲ということがわかりました。

昭和6年というと西暦1931年となりますので、今から90年も前に作られた歌となります。

今でも幼稚園や保育園などでうたわれる歌が、こんなにも歴史が長い歌だったということを初めて知ることができました。

【5月の高齢者・児童おすすめ曲】エホンショウカとは??

そもそも、この【♪こいのぼり】が掲載された「エホンショウカ」は一体何なのでしょうか。

こちらも調べてみると、

日本教育音楽協会編纂の幼児向きの新作唱歌集

(引用:なっとく童謡・唱歌)

のことだそう。

この「エホンショウカ」から【♪こいのぼり】以外にも、【♪チューリップ】【♪まめまき】の歌が有名な曲として知られています。

 

【5月の高齢者・児童おすすめ曲】こいのぼりの作詞、作曲は??

そんな歴史をもつ【♪こいのぼり】ですが、この歌の作詞・作曲は一体誰なのでしょうか??

私の持っている楽譜を見てみると、作詞は近藤宮子、作曲は不明となっています。

昔の童謡や唱歌を調べてみると、このように作詞や作曲が誰が行ったか今でもわからないものは少なくありません。

作詞をした近藤宮子さんはどんな方だったのか調べてみると、他にも有名な子供向けの曲の作詞をされている方ということがわかりました。

【5月の高齢者・児童おすすめ曲】こいのぼりの作詞者

【♪こいのぼり】を作詞した近藤宮子さんですが、なんと先ほど紹介した今でも歌い継がれる「エホンショウカ」出身の歌、【♪チューリップ】の作詞者でもあるんです‼︎

またこの他にも、10編の作詞をされていると言われています。

今でも歌い継がれる歌の作詞をされたとは、素晴らしい才能の持ち主だったんですね。

 

【5月の高齢者・児童おすすめ曲】こいのぼりの歌詞が今と違う??

【♪チューリップ】【♪こいのぼり】などの作詞を手掛けた近藤宮子さんが作詞した歌詞ですが、調べてみると私たちが今歌っている歌詞と、「エホンショウカ」で当時発表された歌詞が若干違うということがわかりました。

私たちがこの歌を歌う時は「おおきい まごいは おとうさん」と歌いますが、発表当時の歌詞は「オトウサマ」となっていたようです。

また、この他にも「ちいさい ひごいは 子どもたち」の箇所も、「コドモダチ」となっていたよう。

いつ頃から今の歌詞になったのかを知りたかったのですが、詳しくわかるものがなかったので、今後も調査を進めていきたいと思いますが、今の時代のこいのぼりと当時のこいのぼりの環境や状況は、きっと異なっているからでしょう。

特に発表された当時は女の子よりも男の子の方の地位や意識も違ったと思うので、この歌に込められたものなどの意味合いも、今の私たちが歌う感覚とは異なるものもあったのではと思ったりもします。

 

5月の高齢者おすすめソング

今回は、5月のリトミック活動や高齢者領域音楽療法でおすすめな曲の一つである【♪こいのぼり】を紹介させていただきますが、この他にも5月におすすめな曲はたくさんあります。

もし、5月の高齢者音楽療法でおすすめな曲を知りたいという方は過去のブログを参考にして下さい。

5月の高齢者音楽療法でおすすめな曲はこちら

また、5月以外の季節の高齢者領域音楽療法でおすすめな曲を知りたいという方も、過去のブログでまとめておりますので、下記リンクよりクリックして参考にして下さい。

12カ月の高齢者領域の音楽療法おすすめな曲はこちら

そして、高齢者領域の音楽療法だけではなく、リトミック活動におすすめな曲も過去ブログに書かせていただきましたので、リトミック講師の方や児童領域で音楽療法活動をされている方はこちらを参考にしてください。

12ヶ月のリトミックにおすすめな曲はこちら

 

高齢者音楽療法・音楽レクレーションに役立つ情報をスタエフで配信中

この記事では【♪こいのぼり】の歌についてまとめてみましたが、このほかの様々な童謡・唱歌、そして歌謡曲などについてのお話や演奏を、現在スタンドエフエムにて配信しております。

実は、このスタエフで配信した内容を基に、毎週月曜日に音楽療法専用楽器を作成しているいまたつさん(@imai_sonifull)と共同で作成したクイズをアップしております。

クイズに参加したい方や、スタンドエフエムでの放送を聞いてみたいという方がいましたら、下記リンクにクイズのURLがありますのでお気軽にクリックしてみて下さい。

 

音楽療法士が勧める!!5月の高齢者におすすめな歌~こいのぼり~まとめ

いかがでしたでしょうか??

5月になると必ずと言っていいほどどこかで耳にするこの【♪こいのぼり】ですが、こんなにも長い歴史があった歌だったことを初めて知るという方も多いのではないでしょうか。

このような歌にまつわるお話は、高齢者を対象とした音楽療法活動では回想に繋がったり、児童を対象とした音楽療法やリトミック活動では興味関心を惹きつけることにつながるかもしれません。

5月のリトミックや音楽療法でこの歌を扱う際は、是非今日の記事を参考にしてみてください。

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