みなさん、こんにちは。
音楽療法士&リトミック講師の柳川円です。
いよいよ来月は6月ということで、もうじき梅雨が始まる季節がやってきますね。
梅雨による雨の日が続くと「早く晴れないかなぁ…」と思ってしまうことも多いかと思いますが、そんな時に頼りにしたくなるのはてるてる坊主ではないでしょうか。
今回は、そんな6月の梅雨の時期に頼りたくなる【♪てるてる坊主】の歌についてまとめてみました。
この曲は高齢者領域の音楽療法活動や介護レクレーションでも非常に人気の曲となっておりますので、高齢者の方を対象に音楽活動されている方向けの活動ネタも少し書かせていただいておりますので、参考にしてみて下さいね。
【梅雨高齢者おすすめ曲】季節の歌を歌う理由
音楽療法士や介護レクレーションをしている方は、活動の際に季節の歌に取り組むことが多いですが、なぜ季節に合う曲を選曲するのでしょうか。
高齢者の方を対象とした音楽活動の中に季節の歌を取り入れることで、認知症などにより日付や季節感がわからないという方でも歌を通じて季節を感じたり意識することに繋がります。
活動の中で日付を確認するだけではなく、その時の季節に合う曲を通じて参加者や対象者の方と季節を味わって下さいね。
【梅雨高齢者おすすめ曲】てるてる坊主の曲ができたのはいつ??
6月の梅雨が続く季節におすすめな【♪てるてる坊主】ですが、この歌が作られたのはいつ頃なのでしょうか。
調べてみると、こちらの歌は大正10年に作られたということがわかりました。
この歌は大正10年6月に【少女の友】という本に掲載され、発表された曲となっています。
最近、私たちが何か曲を知るとなるとCMやドラマ、アニメなどに使われたことをきっかけに知ることが多いですが、当時は雑誌などの本で紹介されるのが多かったのではないかと思います。
【梅雨高齢者おすすめ曲】てるてる坊主の作詞・作曲は誰??
大正10年という今から約100年近く前に発表された【♪てるてる坊主】の歌ですが、この曲を作詞・作曲をしたのは誰なのでしょうか。
この曲を作詞したのは浅原鏡村という方で、この名前はペンネームとして使用していたよう。
本名は浅原六朗というお名前だったようで、彼はこの曲が発表された【少女の友】の編集をしていたようです。
出身は長野県の池田町ということで、池田町にはてるてる坊主の館(浅原六朗文学記念館)があります。
もしお近くに立ち寄ることがありましたら、一度足を運んでみて下さいね。
また、この曲の作曲家は数多くの童謡・唱歌を手掛けた中山晋平となっています。
【梅雨高齢者おすすめ曲】てるてる坊主の作曲家・中山晋平について
【♪てるてる坊主】と同じく6月の梅雨の時期によく歌われる【♪あめふり】の曲も、実は中山晋平の作品であります。
過去のブログに【♪あめふり】について書かせていただきましたので、もしよろしければそちらも合わせてお読みください。
【梅雨高齢者おすすめ曲】そもそもてるてる坊主とは一体何??
遠足や運動会などの前日などの「明日晴れてほしい!!」という日に作るてるてる坊主ですが、そもそも一体てるてる坊主は何なのでしょうか??
調べてみると、てるてる坊主というのは中国から由来した文化なようで、日本では江戸時代ごろから行われていた風習のようです。
私も幼い頃、運動会の前の日や旅行の前日にてるてる坊主を作って晴れを待ち望んでいましたが、自分が行っていたことが江戸時代から続く風習の一つだったと知ると、なんだか感慨深いものですね。
【梅雨高齢者おすすめ曲】てるてる坊主を見せながら活動を行うと◎
私が高齢者の方を対象に音楽療法を行っていた際は、実際にてるてる坊主を作ってお見せしながら歌うことがほとんどでした。
音楽療法活動でてるてる坊主を使用する際は、集団セッションで遠くから参加している方にも見えるよう、通常のティッシュを使って作ったてるてる坊主よりも大きめに作るように心がけました。
作るときに使用していたのは、布やカバンなどを購入した時の薄い袋(この表現で伝わりますでしょうか…??)などを駆使して作成していました。
【梅雨高齢者おすすめ曲】てるてる坊主の思い出をお伺いする
また、てるてる坊主をお見せしながらこの歌を歌った後に、音楽療法や介護レクレーションに参加している参加者や対象者の方にてるてる坊主に関する思い出をお伺いするといいでしょう。
例えば、「みなさんは小さい頃、てるてる坊主を作ったりしましたか??」「また、どんな時にてるてる坊主を作りましたか??」などと問いかけたります。
このように問いかけることで、参加者や対象者の皆さんから昔懐かしい思い出のお話を聞けるかもしれませんよ。
【梅雨高齢者おすすめ曲】高齢者の方が歌いやすい楽譜
今回は、6月の梅雨の時期に高齢者領域の音楽療法や介護レクレーションでよく歌われる【♪てるてる坊主】についてまとめてみました。
この記事をきっかけに6月の活動でこの歌を取り入れていただければ嬉しいのですが、この【♪てるてる坊主】の原曲のキー(調性)は高齢者の方が歌うのには高めになっているため、伴奏をする際には移調しないと歌いにくい活動になってしまいます。
もし、今手元にある楽譜のキー(調性)が高齢者の方を対象に歌の伴奏をするときに高いと感じられる方におすすめしたいのが、音楽療法士である菅田先生の本であります。
こちらの楽譜は今回ご紹介した【♪てるてる坊主】の曲だけではなく、高齢者の方に馴染み深い童謡・唱歌などの歌が歌いやすいキー(調性)に書かれている楽譜となっています。
音楽療法士の方はもちろん、介護レクレーションなど高齢者の方を対象とした音楽活動をされている方は持っていて損はない一冊となっています。
6月の高齢者おすすめソング
今回は6月の梅雨の時期に音楽療法や介護レクレーションなどによく使われる【♪てるてる坊主】についてまとめてみましたが、6月のおすすめ曲はこのほかにもたくさんあります。
【♪てるてる坊主】以外の6月の高齢者の方におすすめな曲を知りたいという方は、下記のリンクをクリックして記事を参考にしてみて下さい。
6月の高齢者音楽療法・介護レクレーションにおすすめな曲はこちら
また、6月以外の他の季節の高齢者領域音楽療法や介護レクレーションにおすすめな曲を知りたいという方は、過去のブログで書かせていただいております。
他の月のおすすめ曲も参考して痛いという方は、下記よりクリックしてください。
高齢者音楽療法・音楽レクレーションに役立つ情報をスタエフで配信中
今回は【♪てるてる坊主】について書かせていただきましたが、このブログでは他の曲についても書かせていただいております。
また、ブログだけではなく最近はスタンドエフエムという音声配信でも情報発信をしております。
内容はこのブログに書いたように、音楽療法や介護レクレーションに役立てる内容などを中心に発信をしているので、ラジオ感覚で情報収集をしたいという方はぜひスタンドエフエムをご活用ください。
さらにこのスタエフで配信した内容から、毎週月曜日に音楽療法専用楽器を作成しているいまたつさん(@imai_sonifull)とクイズを共同制作しております。
クイズにチャレンジしてみたいという方や、スタンドエフエムでの放送を聞いてみたいという方がいましたら、下記リンクよりスタンドエフエムを聴くことができます。
梅雨の時期におすすめ!!高齢者に人気な歌〜てるてる坊主編~
いかがでしたでしょうか??
もう少しで梅雨の時期がやってくるということで、少し気分が暗くなってしまうという方もいらっしゃるかもしれませんが、久しぶりにてるてる坊主を作って気分転換をしてみてもいいかもしれませんね。
また、高齢者の方を対象に音楽療法や介護レクレーションをされている方や、この歌をきっかけに参加者や対象者の方と一緒に歌を歌うだけではなく、一緒にてるてる坊主を作ってみても面白いかもしれません。
この記事を参考にしながら、今年の梅雨を楽しんで過ごしていただければ嬉しいです。
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